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お読みいただいてありがとうございます。
読んでくださる方が多くなったため
簡単なあらすじをまとめています。
初めての方は是非こちらをお読みくださると
わかりやすいと思います。
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タクヤとミキをこれ以上
同じ部屋においてはいけない。
このままだと私も帰れない。
タクヤ
「ホテルに泊まるか
実家にでも帰るよ。」
そう言って荷造りのために
リビングの隣にある
寝室に入って行ったタクヤ。
その後を追うように
笑顔で駆け出して行った
ちびミキちゃん。
あっ、と思ったが、私がそれを
制御することは出来ない。
私はその扉から
あまり離れていない場所で
リビングに散乱していた
ちびミキちゃんのおもちゃを
一つずつ片付けたりしていたら
扉の隙間から
ちびミキちゃんの様子が見えて
「パーパ、ぱぱー」
足元にまとわりついて
抱っこをせがんでいる。
2歳の子供ながらに
何かを察したのだろうか。
ミキ
「ちびミキー、おいでー。」
するとミキが寝室に入った。
ミキに抱き上げられた
ちびミキちゃんは
パパとママ二人が揃って
嬉しそうな顔をしていた。
私はその姿を見て急に
涙がボロボロ溢れてきた。
それは一体、
なんの涙だっただろう。
タクヤ
あんたはこれまでの身勝手な行動で今
こんなに大切で
かけがえのない家族を失うよ。
ミキは何度だって許してきた。
私なら絶対に無理だったことも
我慢して、受け入れて。
だけどあなたはその愛情と優しさに
甘えすぎた。
私の大事な後輩を、友を傷つけた。
タクヤ「うぅ…」
荷物を全て詰め終わった
タクヤが泣きだした。
つい1.2時間前に
和歌子になぜ電話をしたのだと
ミキに怒鳴りつけたタクヤ。
わたしと二人きりになった席で
親権はいらない。
娘と今後会えなくなってもいい。
DNA鑑定したいと言ったタクヤ。
さっきまでミキに手を振り上げ、
離婚したいと連呼したタクヤ。
その10分後の荷造りで
ミキの前で泣くタクヤ。
あぁ、これか。これが
暴力のあと、優しくなるアレか‥
ミキ「うぅ・・」
タクヤの前で、ミキが泣いた。
ミキ、頑張れ。
お願いだから、許さないで。
頑張れミキ。