最新のあらすじ

 

 ↑ ↑ ↑

 

お読みいただいてありがとうございます。

読んでくださる方が多くなったため

簡単なあらすじをまとめています。

 

初めての方は是非こちらをお読みくださると

わかりやすいと思います。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

出て行く前に

言いたいことがあるというタクヤ。

 

タクヤの言い分など

聞いても意味がない。
 
自分の思い通りの答えが
返ってこなければ
納得しないからだ。
 
聞く気は無いが
勝手にしゃべっている。
 
 
 
タクヤ
「マジで今日離婚したい。
 早くして欲しい。
 俺は離婚したい。
 でも、
 穏便に済ませたいと思ってる。」
 
 
はいはいはいはいはいはいはいはい。
 
 
 
この期に及んで
結局言ったのは同じこと。
 
 
たった今ミキに向かって
手を振り上げたこの男は
今はおとなしい顔をして
私の前に座っている。
 
 
 
 
悪いけど
 
穏便に済ませるつもりは
ないです。
 
 
 
まぁ最終的には
私がどうこうできる問題でもないし
結局はミキ次第ではあるけれど
 
 
引っ掻き回した張本人は
そりゃあ穏便に済ませたいだろう。
 
 
通訳するとつまり
「お金取らないでー。
 怖いことしないでー」
 
なのだから。
 
 
 
 
自己愛性人格障害の人は
人に高圧的である一方で
ものすごく臆病だ。
きっと1人になると何もできない。
 
ひとまず今回の着地点は
あと1か月以内に
お互いがこのマンションから
引っ越すということになった。
 
 
とにかくこっちが動くのは
タクヤが出て行ってから。
 
 
まだ顔を合わせる可能性があるうちは
油断ならない。
 
 
ちなみにこの「油断ならない」
の言葉は私にとって
「DV被害者であるミキ」
に向けてでもある。
 
 
 
本当にミキが
タクヤと離れられるのか。
この後タクヤがまた泣きついて
ミキが受け入れてしまわないか、
 
 
 
この時まだ私は
半信半疑なのだ。
 
 
タクヤはゆっくりと立ち上がり
荷造りをしてくると
寝室に向かった。
 
 
 
 
「ふぅ・・・」
 
 
 
時刻は19時。
タクヤが出て行ったら
私もそろそろ帰ろうかな‥…
 
和歌子に電話したのは
ちょうどお昼頃。
 
 
 
あれが引き金となり
離婚に対するタクヤの思いを
加速させたことは事実だと思うが
とにかくこれからミキに
平穏な日が訪れてほしい。
 
 
 
娘ちゃん
「パパー」
 
 
 
ふと見ると
ちびミキちゃんがタクヤのいる寝室に
走って行ったのが見えた。