２歳の娘には広い病室。
看護師の方が
常についてくれているとはいえ
これから夕方までまた
チビミキは不安なまま
ここで過ごすんだ。
それなら昼間はずっと
ここにいてあげたい。
仕事・・休もうかな・・
いやでもこの子のために
仕事はちゃんと
しなければならない。
でも、傍に居てあげたい。
（俺が仕事頑張ってくるから
ミキはそばにいてあげなよ。）
・・・タクヤがそんなこと
言うはずがない。
タクシー代さえ普段は払わない男。
入院費だって私。
それならやっぱり
私が稼ぐしかない。
私・・これからこの子を
1人で育てていくんだな・・・
急にそんなことまでリアルになって
そしたらやっぱり働くしかない！
チビミキ！！
かあちゃん稼いでくるからな！！
寂しい思いさせてごめんよ！！
でも、数時間後には
またすぐ来るから！！
私は、何度もなんども
自分にそう言い聞かせた。
そしてタクヤと2人
病室を出た。
エレベーターを待っている際
ふと、タクヤの方を見た。
タクヤ
「うっ。うぅぅ・・・」
へ？
ちょ！待って！
えっ！！泣いてる！！
私
「どしたの？え！？」
タクヤ
「辛いな…。1人にさせて…。
かわいそうだ…。辛すぎる…。」
おい。
何言ってんの？
つい昨日か一昨日まで
お花畑に居て
一番苦しんでいたときに
1日も家に帰ってこないで
散々嫁と娘を放っておいて今更？？
別人？？記憶障害？？
人格崩壊しておりますか？？
泣きたいのはこっち。
いや、涙も出ない
その時心の底から思った。
お願い。
早くいなくなって。
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まだまだ続くコロナ対策。
一時期よりマスクの価格が下がって
在庫も増えましたが
送料無料で５０枚入りが助かる。
