娘が入院した日。
タクヤは一旦家に帰る
→出かける→戻ってくる。
1人で飲んでいたと嘘をついた。
という流れがあったが
一旦リビングで2人で話していたら、
電話が鳴った。
すぐに携帯を持って
ベランダに出たタクヤ。
家の中からは、
外にいるタクヤの表情は見えない。
でもなんだか
落ち着きがない様子だけはわかる。
揉めてる?
ぜひそうあって欲しい。
タクヤ
「ミキ‥‥ちょっときて欲しい。」
いつ電話が終わったかわからないが、
突然タクヤが
私をベランダに呼んだ。
何?どうした急に。
“俺、好きな人がいるんだ”
とでも言うつもり?
もしそうなら、娘がこんな時に
相当面倒だ。
私は渋々ベランダに出た。
タクヤが、神妙な顔をしている。
タクヤ
「さっきの電話親父からで…。
いよいよ、
おふくろがやばいらしい…。」
え。
えー!!!!!
違うだろ!
の、驚き。
絶対違うだろ!
和歌子と揉めたんだろ!!
何この嘘っ!!
心の中で
ツッコミまくりの
すってんころりん状態。
ではあるけどさ。
ミキ
「え…大丈夫!?
え、やばいの!?大丈夫なの!?」
自分で言うのもあれだが…
名演技できた!!!!
タクヤ
「うん…今の今
どうこうなるわけじゃなさそうだけど…。
やばいっぽいんだ…」
いや、たった今、
いよいよヤバイって言ったよね。
なのに、どうこうなるわけじゃない?
なにこの嘘。
やばいのはお前らの関係だろ。
いや、言わないけど。
心の声だけど。
タクヤ
「ひとまず…部屋に入ろうか。」
いや、ベランダに出てって
言ったのお前ーーー!
なんで一言だけ外で聞かされて
すぐ中に?
そしてソファーに腰掛けたタクヤ。
またまた神妙な面持ちで言った。
タクヤ
「ミキ、ここ引っ越そうか?」
はい?
支離滅裂で震える!!
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母の日のお花。
今、なかなか会いたい人に会えないから
母だけじゃなくて、大切な人に送って
暗い気持ちを明るくして欲しい。