ここまでのあらすじ

 

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お読みいただいてありがとうございます。

読んでくださる方が多くなったため

簡単なあらすじをまとめています。

 

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ミキにかかってきたタクヤの電話。

すかさず私が出た。



 

私電話

「はい、パンダです。」




 

タクヤ電話

「・・・っ」

 




電話越しのタクヤは、

無言でいるのに

驚いている空気が伝わる。

 



 

私電話

「なんでしょうか。」

 

 


タクヤ電話

「なにって・・」

 

 


力ない声。

 

ミキとの電話の時の、威勢はどこに

置いてきたのだろう。

 

さっきは携帯越しにでも

叫んでいるのがわかったのに。

 



 

私電話

「私に言いたいことがあるみたいだから。

 だから私が出たの。  


 どうしてミキに言うの?

 あと、なんで

 脅すような言い方してるわけ?」

 

 


タクヤ電話

「いや、脅してなんかないです…」

 

 

私電話

「いやタクヤくん。


 いいんだよ。私に遠慮しなくて。

 言いたいことがあるなら言おうよ。

 

 さっきミキに言ったこと

 ちゃんと私に言いなよ。

 でっかい声で怒鳴ってたじゃない。 

 

 あと、私のこと訴えたいんだって?」

 

 

タクヤ電話

「いやそれは……」

 

 

あぁ、うだうだして話が進まない!!

 

これじゃあ、反対に私がタクヤを

脅かしているみたいな

構図になってしまう。

 

 

もどかしくなって、

私は声のトーンを落とした。

 


 

私電話

「ねぇタクヤくん。あなた本当は、

 ちゃんと話ができる人だよね。

 (思ったことはないけど。)


 私と話そうよ。

 ミキとは家族だからついつい

 遠慮できなくて

 言い過ぎることがあるっていうなら

 一旦私が聞くよ。


 だから教えてよ。」

 

 

するとタクヤが

落ち着いた様子で話を始めた。

 

 

タクヤ電話

「そうっすね……なんか、でも、

 …どうしてパンダさんが

 あの人に電話…

 しないといけなかったのかなって…」

  



へぇ。




私電話

「じゃあ質問返しになるけど、

 なんでしたらダメなの?

 

 私が彼女に電話したのは

 ミキが弱ってるからよ。


 直接ミキが話したら、

 ダメージ受けるからよ。

 

 タクヤ、今ミキは

 どれだけ傷ついているかわかってるの?

 わかってて、そんな意味不明な質問を

 私にしてるの?」

 

 

タクヤ

「……。


 あの…なんでうちの親の

 借金の話とかするんすか。」

 

 

 

いや。

 

 

おい。

 

 

質問スルーですか。