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お読みいただいてありがとうございます。
読んでくださる方が多くなったため
簡単なあらすじをまとめています。
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1時間待って欲しいという
和歌子の言葉を受けて
私とミキは一旦場所を移動した。
今日、チビミキちゃんは
タクヤに預けている。
土曜日だが、休日出勤という名目で
ミキは家を出てきたのだ。
いろんな面で
信用ならない男ではあるが、
普通にチビミキちゃんの
保育園の送り迎えをしたり、
寝かしつけをしたり
そんなことは出来ていた。
ミキ
「本当に和歌子、来ると思う?
来たとして
1人じゃないんだろうな。」
私
「まぁ、そうだね。
どっちにしろ今日の会話の感じでは
若干パニック状態ではあったけど
真実は聞きたいんじゃないかな。
まだタクヤのこと
信じたい気持ちもあるだろうから
このまま私は身を引きます
なんてことにはならないと思うんだ。」
ミキ
「そうだよね。
私だったら知りたいもんね。
あ、私だったらそもそも
不倫なんてしないけどさ。」
私
「お花畑の人は
一度信じたら厄介だろうけど‥…
ひとまず私と電話を切ったあとには
絶対に誰かに相談しただろうから
その相談相手が一緒なんでは。」
ミキ
「相談する相手がいればだけど・・」
私とミキは、想像の中で
色々な仮説を立てながら
その時間を過ごしていた。
私
「今日の私からの電話は、
和歌子1人では
抱えきれない内容だっただろうね。
その相談相手がタクヤだったら
最悪だけどね。」
ミキ
「和歌子がそこまで頭悪い人なら
それはがっかりだけど、
でももしそんなことがあったら
今頃私の携帯には
タクヤから連絡きてるよ。
お前なんてことしたんだ!って
それこそ暴力沙汰だろうね。」
と、その時
ミキの携帯が震えた。
液晶画面を見たミキが硬直する。
慌てて覗き込んだその画面には
タクヤの名前が
出ていた。
私
「ねぇっ、
まさか、和歌子が話した?」
ミキ
「いや、いや、どうだろう‥
今日何時に帰って来るのかとか
そういう確認だと思うけど・・・」
私たちの間に、瞬時に緊張が走る。
私
「とりあえず、電話出てみなよ。」
ミキ
「わかった。」
席を立つミキの顔が
引きつっていた。
ミキ電話
「もしもし。」
何を言われているか、
向かい側の席で話すと
ミキの顔を見ただけでわかった。
和歌子。
あなた、まだこの夫婦を
引っ掻き回すのですか?