ここまでのあらすじ

 

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お読みいただいてありがとうございます。

読んでくださる方が多くなったため

簡単なあらすじをまとめています。

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和歌子との電話は

40分以上に及んでいた。

 


話しても話しても

とめどなく質問は出てくるのだが

ただこれ以上

電話だけで話していても意味はない。

 

あとになって少しだけ

聞いておけばよかったなと思うのは



『そもそもなぜ

 ミキのInstagramがわかったのか。』

 



だってミキのインスタは

旧姓でやっている。



タクヤの名字からは

探せるわけがない。

 

証拠だらけのインスタを

タクヤが教えるわけがない。

 


まぁこんなこと、

わかったところで何も変わらないが。

 



40分間の和歌子は

反省の弁を述べたり

少し戦闘モードの表現をしたり

色々だったが

 

タクヤをかばうような表現や

彼が好きだというニュアンスは

避けていたように思う。 


 

ひとまず和歌子が今も

タクヤと繋がっていて

タクヤの言葉は嘘まみれで

 

だけど和歌子の方もきっと

すぐに別れるつもりがないことは

よくわかった。

 

私は電話をしている間、

景色を見ながら立ち上がったり歩いたり

座ったりしながら、

駅へと向かっていた。

 

 

 

さぁ、そろそろ締めへと向かおう。

 



 

私電話

「それじゃあ和歌子さん

 とにかく今日のこの電話は

 突然だったので驚かれたと思います。

 

 そこへきて

 今日会いましょうと言われても

 難しいこともわかっています。


 ただ、私もミキも、

 このまま終わるわけにもいかなくて、

 私はこれから、ミキさんと会います。


 この内容は彼女に全て伝えるので

 2時間後くらいにまた

 連絡させていただいていいですか。」

 

 

和歌子電話

「はい、その時にはお返事します。

 電話にも必ず出ます。」

 



私電話

「わかりました。

 でもその時までに、


  タクヤさんには

 絶対に絶対に

 連絡しないでくださいね。

 

   あなたが彼に連絡することで本当に

   ややこしくなります。

 そしてそのせいで奥さんに

 危険が及ぶということも

 忘れないでください。」

 


 

和歌子電話

「わかりました。

 約束、守ります。」

 

 

電話を切った後、

ミキからいくつかLINEが来ていた。

  




「大丈夫?」

「変なこと言われてない?無事?」

 

 

「大丈夫。

 変なことしか

  言われてないよっ。」

 

  

とかは言わないが

 

この40分間、

ミキが一番心配だっただろう。

 

私はミキに急いで電話をかけた。


 

 


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こんなご時世ですが母親には

笑顔を

プレゼントしたいですね。