​​登場人物

 

ミキ=私の後輩 33歳

広告代理店でトップの売上を上げるパワーウーマンだった。

後に夫となる後輩のタクヤに出会う。最初こそ幸せだったが

結婚後すぐにタクヤの借金・不倫が発覚しDV・嘘・モラハラが

加速してゆく。

 

タクヤ=ミキの夫 27歳

有名企業に勤めてはいるがその実態は・・

娘 =ちびミキちゃん 2歳

 

和歌子=タクヤの不倫相手 34歳

 

 

 

 

携帯の画面は

和歌子からの着信を知らせている。

 

 

こんな速さで折り返しがあるなんて

ちょっと意外だなと思いながら

私はベンチから立ち上がった。

 

 

ふー、と1つ息を吐いて、

第一声を発した。

ものすごくよそ行きの声で。

 

 

 

 

私電話

「はい、もしもし?」

 

 

 

 

和歌子電話

「はい・・・あの・・・

 着信があったので折り返しました・・

 どなたですか?」

 

 

 

 

その声はどことなく怯えていた。

女性らしい

綺麗な声だなと思った。

 

 

 

 

 

私電話

「わざわざ折り返し

 ありがとうございます。

 

 突然のお電話ですいません。

 あの、和歌子さんですよね?」

 

 

 

 

和歌子電話

「・・あの・・どなたですか?」

 

 

 

 

決して「はい」とは言わないが

感じも悪くない。

 

大手企業で働く和歌子は

ちゃんと会話の手順と

正しい声の

トーンの出し方を知っている。

 

 

 

私電話

「驚かれたと思いますが、

 私、⚪︎⚪︎タクヤの妻の友人です。

 

 妻本人でも、

 弁護士でもありません。

 友人の、パンダと申します。」

 

 

 

私はフルネームを名乗った。

 

フェイスブックでもインスタでも

職場でも、なんでも調べてもらっていい。

 

 

SNS・・・

よくわからないからやってないけど。

 

 

 

 

和歌子電話

「え・・意味がわかりません。

 どうして私の番号知ってるんですか?

 

 というかまず、あの人(タクヤ)は

 この電話のこと知ってますか?

 

 パンダさんが私と今

 電話してるってこと知ってますか?」

 

 

 

明らかに、焦りと動揺が見られるが

矢継ぎ早の質問だな。

 

 

 

うまくやらないと、

 

 

このままでは

和歌子がこの電話を

切ってしまうと思った。


 

 

 

 

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今最も大切なのが手洗い。

最近、一番買って良かったのが

ノータッチハンドソープ

娘と一緒に使っています。