​​登場人物

 

ミキ=私の後輩 33歳

広告代理店でトップの売上を上げるパワーウーマンだった。

後に夫となる後輩のタクヤに出会う。最初こそ幸せだったが

結婚後すぐにタクヤの借金・不倫が発覚しDV・嘘・モラハラが

加速してゆく。

 

タクヤ=ミキの夫 27歳

有名企業に勤めてはいるがその実態は・・

娘 =ちびミキちゃん 2歳

 

和歌子=タクヤの不倫相手 34歳

 

 

タクヤが不倫を始めたのは

結婚式からわずか2・3ヶ月後。

 

その頃のタクヤはそういえば

泊りがけの出張がやたら増えた。

ミキの家に遊びに行くと

その日程が

カレンダーに書き込んであって

 

 

 

 

「タクヤ、仕事大変なんだね。」

 

 

 

 

とは言ってみたものの

胸騒ぎがする。

 

いくらなんでもまだ正社員じゃない

新人契約社員に

そこまでの仕事をさせるだろうか。

 

 

 

 

「ねぇ、一応聞くけど

 女ってことないよね?」

 

 

ミキ

「あー、あいつモテないからなー。」

 

 

ミキはそう言って笑っていた。

 

 

 

DVの被害者というと一見

いつも旦那に怯えたり

気を遣ったりしながら

発言しているような印象だが

 

ミキは本来竹を割ったような性格で

はっきりものをいうので

彼女にはそんなこと

関係ないと思っていた。

 

 

けれど現実は

 

ミキはタクヤが

急に逆上することを避けて

本当に話し合いたいことや

言いたいことは

胸の中にしまう癖がついていたのだ。

 

 

和歌子との不倫がわかってからも

 

タクヤのLINEを見ては

私に報告してくれるけれど

そのあと何をどうするかは

一向に話は先に進まない。

 

 

 

今が、

別れられるチャンスなのに。

 

 

 

タクヤの身勝手さは

日に日に増す一方だった。

 

 

 

ミキ

「あいつ許せないよね!

 いつか仕返ししてやりたい!

 もう離婚だよ!離婚!」

 

 

 

強い口調のミキの言葉とは裏腹に

彼女はどんどん痩せてゆく。

 

不倫発覚後は眠れなくなり

ついに精神科で、

睡眠導入剤まで

処方してもらうようにもなった。

 

 

自信を喪失しているような発言や

 

私さえ我慢すればいい、

娘ちゃんが1人親になるのはかわいそう

 

という発言も増えて

 

彼女は毎日いろんな気持ちが、

行ったり来たりしていた。

 

 

 

 

ダメだ。

 

 

このままでは、ミキ1人では

タクヤのもとから逃げられない。

 

きっと今はそんな気力も体力も

進み方すら

わからなくなっているのだろう。

 

 

だけどミキの話は堂々巡り。

このまま放っておけるわけがない。

 

 

 

それなら

引っ張り出すのは私だ。

 

 

 

私は決めた。

 

 

 

 

「ミキ、

 和歌子さんの

   電話番号教えて。」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

今最も大切なのが手洗い。

最近、一番買って良かったのが

ノータッチハンドソープ。

娘と一緒に使っています。