登場人物

 

ミキ=私の後輩 33歳

広告代理店でトップの売上を上げるパワーウーマンだった。

後に夫となる後輩のタクヤに出会う。最初こそ幸せだったが

結婚後すぐにタクヤの借金・不倫が発覚しDV・嘘・モラハラが

加速してゆく。

 

タクヤ=ミキの夫 27歳

有名企業に勤めてはいるがその実態は・・

娘 =ちびミキちゃん 2歳

 

和歌子=タクヤの不倫相手 34歳


 

もう、待っていても仕方がない。

 

ミキはタクヤを置いて

出かけることに決めた。

 

 

するとイヤイヤ期でもある

チビミキちゃんが

何かを察知したのかどうか

突然グズグズしたり泣いたりして

ミキを困らせ始めた。

 

 



ミキLINE

「辛い。爆発しそう。

 この感情はタクヤになのに

 関係ないチビミキに

 当たりそうになるよ。」

 

 



準備の合間にLINEが来る。

 

 

わかる。本当に。

 

こういう時の子供の行動には

何の罪もない。

 

なのに


 

どうしてわかってくれないの!

こっちだって頑張ってる!

一生懸命やってるよ!

早く準備してよ!!

泣きたいのはママだよ!!

 

一緒に泣き出したくなる。

 



 

ミキLINE

「もう、タクヤと

 話なんてしたくない!

 

 自分から、話し合いの前に

 家族3人で出かけるって言っといて

 朝帰りして昼寝。

 

 今日の話し合いって言ったって

 どうせ内容は

 自分の保身ばかりのはず。

 

 離婚というなら、

 理由はきっと実家のせいになる。

 

 それも嘘ばっかり。

 

 もしも今日

 和歌子のこと知ってるよって言ったら

 絶対に逆ギレされるよね。

 

 今だって和歌子と会ってたせいで

 昼寝してるのに、どうして私が

 我慢しないといけないんだろう!

 

 なんなの!!」

 

 



ミキの我慢はずっと

ぶつける場所がなかった。

 

この気持ちを

一番ぶつけたいのはタクヤ。

 

だけど出来なくて

どうしようもなくて、

やっと踏み出そうとしているのに。

 

 

ミキは苛立ちを無理やり押し込めて

寝ているタクヤにもう一度声をかけた。

 



 

ミキLINE

「ねぇ、パンダにチビミキを

 預ける約束してるんだよ。

 

 そのために今

 自宅で待ってくれてるんだよ?

 

 タクヤが行かないなら

 私はチビミキと2人で行って来るから。」

 


 

するとタクヤは

のろのろと身体を起こした。

 



 

タクヤ

「行くよ。



 買い物はもう遅いから

 明日にするか。」

 

 

 

 

・・・。

 

 

・・・・・・・。

 

 

何も言うまい。

 

耐えろ、私。

 

 

 

 

・・・・。

 

 

いやダメだ。

 

 

 

耐えられない。

 

 

 

おいタクヤ!!

 

 

 

もう遅いから?

 

お前が寝てたからだろうが!!!!

 

ミキの方が睡眠不足だわ!!

 

こっちはチビミキちゃんのために

色々用意して待ってたわ!!!

 

 

買い物は明日?

 

 

 

なんでやねん!!

 

 

 

おーまーえーは

あーほーかー!!

 

 

 

 

ぜぃぜぃぜぃぜぃ。

 

 

 

っていうか

 

今日これから話し合いをするのに

明日買い物?

 

 

あなたは本当は

宇宙人ですか?