これからの物語の主人公
ミキ＝私の後輩 33歳
広告代理店でトップの売上を上げるパワーウーマンだった。
後に夫となる後輩のタクヤに出会う。最初こそ幸せだったが
結婚後すぐにタクヤの借金・不倫が発覚しDV・嘘・モラハラが
加速してゆく。
タクヤ＝ミキの夫 27歳
有名企業に勤めてはいるがその実態は・・
娘 ＝ちびミキちゃん ２歳
和歌子＝タクヤの不倫相手 34歳
タクヤが狂ったように
インスタの非表示要求をするので
その日ミキはタクヤに
何かに巻き込まれている状態なのかと
問いかけた。
そんな質問にタクヤは
若干顔色を変えた。
タクヤには
DV気質もモラハラ気質もあるが
ここでは流石に
不自然すぎる逆ギレしなかった。
タクヤ
「いや、違うよ。
前に言った通りだってば。
会社の人にうちのこと
見られたくないなって思っただけ。
家族のことは
わざわざ載せなくても
俺たちだけがわかってたらいいだろ？」
でもタクヤ。
そうそう、ミキは
この話がしたかったのよ。
ミキ
「その件で疑問だったんだけどさ
どうして会社の人が
私のインスタ見るの？
ありえないでしょ。
だって私のインスタ
旧姓でやってるんだよ？
転職したばかりのタクヤの会社の人が
なんで結婚前の
私の苗字知ってるわけ？
普通、いち社員の
奥さんのインスタなんか見る？
見たとして、タクヤに伝える？
それってむしろやばい人じゃん！」
タクヤ
「・・・」
ミキのものすごく当たり前の疑問に
ぐうの音も出ない。
ミキ
「なんか怖い。
だって絶対おかしいもん！」
ミキ、よく言った。
だってこれからタクヤはもっと
嘘をつき始める。
そんな矛盾点にはこっちだって
気づいてないわけじゃないんだと
今から示す必要がある。
ミキ
「そういえばそんなことより
最近知らない女の人から
やたら足跡ついてるの！
怖いと思わない？」
タクヤ
「そうなん？」
ミキ
「まさか…
タクヤの知り合いじゃないよね？
それこそ、それがその
会社の人って話なの？
ねぇ、次にその人になんか
家族のことで言われたら
っていうか私のインスタなんて
見てる人がいるんなら
絶対に教えてよ！
あ、もしかして浮気相手だったりw」
タクヤ
「それはない。
あるわけない」
タクヤはいとも簡単に
はっきりと言い切った。
まぁこんなタイミングで
「そうでーーすっ」
なんて言える
変態はいないだろうけれど。
この夜ミキはふと、
自分のインスタの足音から
和歌子のページに飛んでみた。
そしたら。
和歌子にブロックされていた。
なんでやねん！
こっちのは勝手に見ておいて
なぜ和歌子の方から
ブロックっ。
そもそも
お前に申請する気ないわ！
別に普段
気にもなってないわ！！
って、
これはこれで
タクヤに命令でもされたんだろうな。
もう見ちゃダメだから
ブロックもするんだよって。
本当はタクヤが
ミキか和歌子のどちらかから
DMを送りつけるなどの行為を
避けたかったような気もするけど。
さぁさぁ、お時間です。
このインスタ爆弾のその後に
昨日の2人が交わした会話
見せてもらいましょう。
夜も更けて
ミキは再び、タクヤの携帯を開いた。
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