これからの物語の主人公
ミキ=私の後輩 33歳
広告代理店でトップの売上を上げるパワーウーマンだった。
後に夫となる後輩のタクヤに出会う。最初こそ幸せだったが
結婚後すぐにタクヤの借金・不倫が発覚しDV・嘘・モラハラが
加速してゆく。
タクヤ=ミキの夫 27歳
有名企業に勤めてはいるがその実態は・・
娘 =ちびミキちゃん 2歳
和歌子=タクヤの不倫相手 34歳
夫のタクヤが
不倫相手の和歌子に送った写真は
引越し前に家族で住んでいた
リビングの写真。
そこのほんの1部を切り取り、
今1人で住んでいる部屋だと偽った。
はぁ・・
そういうことするわけね。
それならミキと私にも考えがある。
その写真を送った日の翌日
タクヤLINE
「母親の看病したいから
仕事の後は実家に帰る。」
いつものお決まりの嘘で
LINEだけで連絡してきて
今日もタクヤは
帰ってこないとわかった。
間違いなく今日も二人は会う。
一緒にいる時間は
大体わかっている。
というわけで、
その時間を見計らって
ミキはインスタグラムに
ストーリーをあげた。
そう、インスタ爆弾
スイッチオン。
その写真はタクヤが昨日
和歌子に送った写真と
全く同じ部屋。
だけどミキの写真はさらに
タクヤの送った
テレビとテーブルだけの画面を
ズーーーーム
アウト。
そのテレビの画面には
タクヤが送ったものと同じ
ゴルフの映像がうつっていて
そしてさらには和歌子宛の写真には
うつっていなかった
3人がけのソファーと
その上に
ちょこんと可愛らしく座っている
ちびミキちゃん。
タクヤはこんな可愛い写真の
右側のテレビ部分だけを
切り取って送っていた。
ミキがストーリーにあげた文章には
こう書いてあった。
ミキのインスタ
「旦那が昨日
(あの部屋懐かしいよなー。
景色よかったよなー。)
って急に思い出話し始めて
なんだか私も懐かしくなったー。』
はい。
点火完了。
最初についた足跡は
タクヤだった。
5分くらいでついた。
お。
ほどなくして、和歌子の足跡。
おおっ。
さあさぁタクヤ、
今度はどんな嘘で
目の前の和歌子さんを
言いくるめますか?