これからの物語の主人公
ミキ=私の後輩 33歳
広告代理店でトップの売上を上げるパワーウーマンだった。
後に夫となる後輩のタクヤに出会う。最初こそ幸せだったが
結婚後すぐにタクヤの借金・不倫が発覚しDV・嘘・モラハラが
加速してゆく。
タクヤ=ミキの夫 27歳
有名企業に勤めてはいるがその実態は・・
娘 =ちびミキちゃん 2歳
和歌子=タクヤの不倫相手 34歳
私は、私が動き出せるタイミングを
刻一刻と見計らっていた。
というか結論から言うと
見計らわなくても
和歌子のおかげで
こちらは動きやすくなった。
和歌子との不倫発覚直後
チビミキちゃんが
1週間入院となったが
その後タクヤは一時的に
早く帰ってくるようになった。
しかし退院後、やはり時々の朝帰りを
繰り返し始めた。
朝帰りの理由はいつも通り
実家の親の体調が悪いという内容。
年末に、
すき焼きを囲んで食べることが出来る
謎の病気の
架空の重病患者の親の元に。
タクヤの嘘に
混乱している和歌子のことは
やっぱり今でも
不憫に思う場面もある。
今のままではタクヤの口から
真実が伝わることは
絶対にないからだ。
だからそろそろ
私たちが教えてあげよう。
ミキのような被害者を
増やしたくない。
このまま
タクヤの好きにははさせない。
余計なお節介だが
せずにはいられない。
真実を知り
それでも和歌子がタクヤと付き合うなら
そうしたらよいと思う。
ミキはその頃、
日々のタクヤのLINEチェックが
日課になっていた。
それは弁護士の先生に言われた通り
証拠集めの為だ。
そしてその内容は
もし最悪DVタクヤにバレて
携帯やパソコンを破壊されてもいいように
(そんなことあったらもう最悪だが)
私に全て送られてきていた。
会話の内容によっては、
そのボイスメモも送られてきた。
LINEより音声の方が
証拠になりやすいらしい。
その内容を私は
我が子を寝かしつけた後に
聞いたり見たりしていたのだが
もう本当に笑うしかなかった。
毎日
嘘の上塗りばかりしているタクヤ。
その日の2人のLINE。
今日のタクヤの嘘も
本当にもう、
呆れ返るばかりだった。