これからの物語の主人公

ミキ=私の後輩 33歳

広告代理店でトップの売上を上げるパワーウーマンだった。

後に夫となる後輩のタクヤに出会う。最初こそ幸せだったが

結婚後すぐにタクヤの借金・不倫が発覚しDV・嘘・モラハラが

加速してゆく。

 

タクヤ=ミキの夫 27歳

有名企業に勤めてはいるがその実態は・・

娘 =ちびミキちゃん 2歳

 

和歌子=タクヤの不倫相手 34歳

 

 

 

 

タクヤが朝帰りしたその日。

 

正しくはお昼過ぎだが

それから家族で普通に食事にゆき

タクヤはちびミキちゃんとも

何事もなかったように遊んでいた。

 

 

2人が寝静まったあと、

ミキはまたタクヤの携帯を開いた。

 

まずは、昨日の深夜0時に遡る。

タクヤが帰ってこなかった

その日のやり取り。

 

 

 

 

和歌子LINE

「ねぇ、いまどこ?」

 

 

タクヤLINE

「会社の人と飲んでる。」

 

 

和歌子LINE

「私、1人であの店にいるの。

 だから今すぐ来て。」

 

 

 

タクヤLINE

「わかった。」

 

 

タクヤは何も聞かず

すぐに向かったようだ。

 

 

そのLINE後2人が

何時に合流したかは知らないが

一旦そのやりとりが

途切れたところをみると

本当のその直後に会ったのだろう。

 

 

そして朝になっても

帰らなかったタクヤは

 

お昼になって家に帰り

家族と過ごしたわけだが

 

また夕方ごろになると

携帯を離さなくなったようだ。

 

 

 

そしてそれからタクヤと和歌子の

怒涛のラリーが始まる。

 

 

和歌子LINE

「昨日の私、、

 取り乱してやばかったよね。

 ごめんね。」

 

 

 

 

へぇ。やっぱり想像通り

取り乱したんだ。

 

へぇ。

 

 

和歌子LINE

「これからはもう

 私が乱れないようによろしくね。」

 

 

 

 

いやよろしくって?

 

 

 

タクヤLINE

「和歌子が謝ることないよ。

 もう大丈夫だから。 

 でもあんなに

 飲みすぎないで欲しい。」

 

 

 

 

おい、大丈夫ってなんだ?

何が大丈夫なの?

 

 

読んでいて、1文ずつ

ツッコミを入れたくなってしまう。

 

 

しばらくこんな内容が続いたが

またタクヤからの返信が止まる。

 

夕飯の時間だったからだ。

 

タクヤは食後また

チビミキちゃんと呑気に遊んでいた。

 

 

その間に

きっと和歌子は不安になったのだ。

 

昨日はいろんな話をしたのに

あんなこともこんなことも

全部話したのに、

 

タクヤは今本当に

私を想ってくれているのか。

 

それともやっぱり

家族と一緒なのかと。

 

 

 

 

 

はい、・・・家族と一緒だよ。

 

 

これが、不倫男の現実だよ。

 

 

 

外では甘い言葉を囁きながら

家では奥さんと子供に

いい顔をするのだ。

 

 

 

結局その後

痺れを切らした和歌子から

 

長い長いLINEが入っていた。

 

 

 

 

和歌子LINE

「また重い内容でごめん!

 

 今後、真実をちゃんと

 説明してくれるっていう

 昨夜の話を信じたいって思ってる。

 

 だけど昨日少しだけ聞いた

 タクちゃんからの話は、

 にわかに信じられない内容が

 沢山あるの。

 

 

 だから今は

 不安な気持ちの方が大きい。

 

 

 

 DNA鑑定の結果

 

 私も見たいから

 出たら見せてね。」

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

はい?

 

 

 

 

 

 

タクヤ。

 

 

 

今度は和歌子に

 

 

どんなくだらない

嘘をついたわけ?