これからの物語の主人公
ミキ=私の後輩 33歳
広告代理店でトップの売上を上げるワーママ
タクヤ=ミキの夫 27歳
有名企業に勤めてはいるがその実態は・・
娘 = ちびミキちゃん 2歳
和歌子=タクヤの不倫相手 34歳
タクヤと同じ企業に勤めるOL
彼女の話を少しずつ
つらつらと書いてゆきたいと思います。
彼女は今元気で、元気じゃなくて
それでも必死に生きています。
ミキの友人に
ミキには内緒で物件を探してもらい、
審査に落ちたタクヤ。
タクヤ、知らないの?
これまで引越しの審査は
ミキのキャリアと収入があるから
通っていただけ。
タクヤの給与は悪くはないし
社名だけなら信用度も高く
普通なら審査に落ちるわけない。
しかし彼はまだ
最近転職したばかり。
しかも、多くはないが
金融機関に借金をしていたり
公共料金の
わずかな料金の催促状が来るほど
お金の管理ができない奴だ。
仮に審査に通ったとして
今だって、もらったお金は毎月
今の生活費も支払わないまま
給料日前にそっくり無くなるというのに
どうやって家賃を
払うべきだったのか。
それでもタクヤが望んだのは
10万越えのマンション。
せめて10万円を切るくらいの
ちょっと都心から離れた
アパートにでも住めばいいものを
それが
見栄っ張りのタクヤにはできない。
審査に通るはずがない。
浅はかすぎる。
ちなみにミキのこの男友達も、
タクヤの不倫については知っている。
ミキの友人に、ミキに内緒で
マンションを探すなんて
こういうところに
プライドはないのだろうか。
ないといえば
貯金もない。
例え審査に通ったとして
その初期費用は?引越し代は?
その前に、審査に通ったら、
1人で暮らす予定だったの?
それとも和歌子と?
いや
もうそんなの
どちらでもいいか。
ミキは翌日
弁護士事務所に足を運んだ。