登場人物

私=おもちゃのパンダ 38歳

一応企業の主任。ワーママ 1歳の娘あり。

 

これからの物語の主人公

ミキ=私の後輩 33歳

広告代理店でトップの売上を上げるワーママ

 

タクヤ=ミキの夫 27歳

有名企業に勤めてはいるがその実態は・・

娘 = ちびミキちゃん 2歳

 

和歌子=タクヤの不倫相手 34歳

タクヤと同じ企業に勤めるOL

 

彼女の話を少しずつ

つらつらと書いてゆきたいと思います。

彼女は今元気で、元気じゃなくて

それでも必死に生きています。

 


 

 

和歌子がタクヤに

LINEを連投した翌日。

 

 

タクヤは出がけに

会社の新年会があると言い

 

夜になり、タクヤからミキに

LINEで連絡があった。

 

 

 

 

タクヤのLINE

「あともう1件だけ行ってくるね」

 

 

 

それっきり

その日は帰ってこなかった。

 

 

 

ミキのLINE

「わかった、飲みすぎないでね。」

 

 

 

 

返信したミキのLINEには

既読すらつかなかった。

 

 

これまでにも

こんなことは何度もあった。

 

 

朝帰りの度にタクヤからは

 

飲んで酔っ払って潰れていたとか

会社に泊まっていたとか

 

色々言い訳をされてきて

ミキだってそれを毎回当たり前に

信じていたわけではない。

 

 

 

ただそれでも、そこまでのバカとは

思いたくなかったのだ。

 

 

今回はもう、

和歌子のところで間違いない。

 

 

あんなLINEの後だ。

 

 

 

きっといろんなことを追及されて

タクヤはいつものように、

息を吐くように嘘をついて

その場を取り繕って、なだめすかして

またよりを戻して帰ってくるのだろう。

 

 

 

一般的な不倫男のように

常套句を口にして

関係性を復活させるために

必死だろう。

 

 

だってこのまま信じてくれて

既婚者だと知っても尚

付き合ってくれるなら

ラッキーなのだから。

 

 

和歌子のあのLINEの感じなら

彼女の方から

別れるを告げるのは無理だ。

 

 

 

だって彼女はタクヤを

信じたいのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝。

 

 

 

 

タクヤLINE

「すまん、飲みすぎて潰れて

 そのまま朝になったから

 直接仕事に行ってくる。

 

 心配しないでね!」

 

 

 

 

ミキにそう連絡が来て、

 

それを聞いた私はもう

笑えてきた。

 

 

 

タクヤのくだらなさに。

 

 

 

しかしその後が

さらにくだらなかった。

 

 

タクヤLINE

「ねぇ、そういえばミキ

 この間インスタめっちゃあげてたけど

 なんか依存してるの?(笑)

 

 恥ずかしくなるじゃん!(笑)」

 

 

 

 

 

あくまでもポップに聞いてきた。

 

 

 

 

なんだろう、このわざとらしさ。

和歌子に言わされてるの

バレバレじゃないの。

 

 

 

あぁ、もし私が彼に返信出来たなら

こう書いただろう。

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、インスタのストーリーに

 めっちゃ和歌子の足跡あがってるけど

 

 私に依存してるの?

 恥ずかしくなるじゃん!(笑)」