顔が赤くなっていたちびミキちゃん。
ミキは一旦翔子集めの手を止めて
熱を測ったら39度を超えていた。
すると夜中に嘔吐をし、痙攣し始めた。
焦ったミキは、
急いで救急病院へ連れて行った。
もちろんその時
タクヤに電話をしたが、出ない。
報告のLINEを入れた。
ミキの娘ちゃんは
もともと少し熱が出やすいが
それにしても高熱だ。
病院に連れて行ったら、
急性胃腸炎だった。
ほどなくして
タクヤのLINE
「大丈夫?」
返信は来たが、電話はなかった。
ミキは苛立ちや
見つけた証拠のことを
ぶちまけてやりたい気持ちを抑えて
ミキLINE
「うん、大丈夫。薬もらったから。
そっちは?
お母さんの容態はどうなの?」
と返信した。
タクヤLINE
「大丈夫。
でも薬もらったなら安心したから
もう少し親のそばにいるよ。」
そのやりとりを聞いているだけで
私は無性に腹が立った。
きっと和歌子の家だ。
実家なら、電話にも出られるし
帰ってこれるじゃないか。
我が子が高熱を出して
苦しんでいる時に・・・
私はモヤモヤした。
ミキはどうして
もっとタクヤを追求しないのだろう。
この時は
こんなことばかり思っていた。