登場人物

私=おもちゃのパンダ 38歳

一応企業の主任。ワーママ 1歳の娘あり。

 

これからの物語の主人公

ミキ=私の後輩 33歳

広告代理店でトップの売上を上げるワーママ

 

タクヤ=ミキの夫 27歳

有名企業に勤めてはいるがその実態は・・

娘 = ちびミキちゃん 2歳

 

和歌子=タクヤの不倫相手 34歳

タクヤと同じ企業に勤めるOL

 

 

 

 

警察???

 

 

 

 

嫌な予感が当たってしまった。

 

 

なんで。どうして?

 

 

なにがあったの。

 

 

昨日一緒に

食事したばかりなのに。

 

 

 

色々聞きたいが、

私はちょうど移動の電車の中。

 

電話ができない私に

ミキからは立て続けに

説明のLINEが来た。

 

 

 

まず昨日の夜

食事会から戻った2人は

私たちと食事会をした後で

一旦は中断していた

ケンカの話題について

再度話し合ってしまったようだ。

 

 

食事会ではその理由まで

ちゃんと聞いていなかったが

喧嘩の内容は

 

 

妊娠中のタクヤの浮気。

 

 

 

 

私は、そんなにも前に

卓也が浮気をしていたとは

知らなかった。

 

 

しかも妊娠中に。

 

 

 

それは、許せない。

 

 

 

そういうことなら

ミキの立場になって考えてみたら

この話題をそらしたまま

今後生活してゆくことは

出来なかっただろう。

 

 

私が同じ立場でも

そうしていたかもしれない。

 

 

 

むしろそんな気持ちのままで

結婚祝いの食事会なんて、

しんどかっただろう・・・

 

 

 

 

とにかく2人は、口論になった。

 

 

ヒートアップしたせいで

お互いの声は大きくなり

チビミキちゃんが泣き始めた。

 

 

本来なら、子供が泣き出したら

そんな幼子の前で

喧嘩は中断するべきだ。

 

 

けれどそんなことはもう

タクヤはおかまいなしだ。

 

 

 

それどころか、

自分が原因だというのに

 

 

 

 

彼はなんと

 

台所にある

ミルクの湯煎用につかっていた

 

お鍋にある水を

彼女に全てぶちまけた。

 

 

 

 

床は水浸し。

 

近くにいたチビミキちゃんにも

かかってしまった。

 

 

 

可愛い我が子が驚いて

怖くて泣き叫んだ表情を見ても

彼が怒りを抑えることはなかった。

 

 

 

自分の分が悪くなり

会話では勝てない男が

暴力に訴え出る。

 

 

 

これこそ本っ当に

最低なやつだと私は思ったが

 

 

 

 

 

卓也ははこの後

 

 

 

 

もっと最低なことをする。

 

 

 

 

 

 

 

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _