登場人物

私=おもちゃのパンダ 38歳

一応企業の主任。ワーママ 1歳の娘あり。

 

これからの物語の主人公

ミキ=私の後輩 33歳

広告代理店でトップの売上を上げるワーママ

 

タクヤ=ミキの夫 27歳

有名企業に勤めてはいるがその実態は・・

 

 娘 = ちびミキちゃん2歳

 

 

 

私からミキにLINEを送ったのは

タクシーに乗ってわずか10分後。

 

時刻は確か

21時くらいだったと思う。

 

 

 

 

私LINE

「今日はありがとう。

 チビミキちゃんも

 相変わらず可愛いかったね。

 

 タクヤくんにも

 ごちそうさまって伝えといてねー」

 

 

 

そんな能天気な内容だった。

 

 

 

しかしいつものミキなら

1時間以内に

既読になるはずのメッセージが

ずっと未読のまま夜中になった。

 

 

 

(あれ・・・おかしいな。)

 

 

 

私はその日寝る前まで

何度も携帯をチェックした。

 

 

そして次の日の朝になっても、

ミキへ送ったメッセージは

既読にならなかった。

 

 

 

急に、胸騒ぎがする。

 

 

 

 

「ねぇ、ミキのLINEが

 既読にならないんだけど。」

 

 

 

急激に心配になった私は、

夫に声をかけた。

 

 

 

 

パンダ 夫

「LINEメッセージなんて忙しければ

 半日くらい読まないことも

 あるんじゃないの??」

 

 

不思議顔の夫が首をかしげる。

 

 

 

 

「いや、ない。ミキはないよ。

 

 返信がないくらいなら

 気にならないけど

 未読のままってことは

 今まで一回もないよ。

 

 

 だってさ、気にならない?

 

 ミキたち喧嘩してたわけでしょ。

 

 

 

 ねぇこれってあの後帰ってから

 また喧嘩が

 始まっちゃったってことかな。」

 

 

 

 

パンダ夫

「それはどうだろう…

 

 娘ちゃんが小さいんだからさ、

 帰って育児とかやることあって、

 疲れてそのまま

 寝ちゃったってことない?

 

 そんな時に、人にLINEしようなんて

 思わないでしょ?

 

 大丈夫だって、

 なんかあったら連絡してくれるよ。」

 

 

 

パンダ夫の言い分も最もだ。

 

 

 

でもやっぱり胸がざわざわして

落ち着かないよ。

 

 

 

別に私とミキはこれまでも

毎日毎日連絡をしていたわけじゃない。

 

数日、数週間

やり取りをしない時期だってある。

 

 

でもなんかおかしいのだ。

 

 

 

 

この胸騒ぎ、気のせいであってくれ。

 

 

 

 

 

電話をかけてみる。

 

 

 

 

お節介おばさんでごめんよ。

 

 

 

 

 

出ない。

 

 

 

 

 

 

 

少し時間をおいて

もう一度かける。

 

 

 

 

出ない。

 

 

どうして?

 

 

 

 

不安なまま時が過ぎる。

 

 

 

 

 

そしてお昼頃、

やっとミキからLINEが来た。

 

 

 

 

 

私は急いでメッセージを開いた。

 

 

 

 

 

 

 ミキLINE

「ごめんね、返信できなくて。

 

 

 

 あれからね

 

 

 

 

 警察が

 来たんだ。」