今回は2017年
アメリカで公開された「マッド・ダディ」という映画を見た感想です。
主演はニコラス・ケイジ、
監督は『アドレナリン』シリーズなどのブライアン・テイラー監督。
この二人は『ゴーストライダー2』でもタッグを組んでいます。
ちなみにゴーストライダーシリーズ、私は大好きです。
映画の冒頭で流れるアンニュイな曲に乗せて
回想シーンのような映像が流れるのですが、
それが何とも気になります。
そしてニコラス・ケイジ演ずるブレントと
その家族の食事のシーンになっていくのですが、
家族の会話から察すると、家族仲はかなりぎくしゃくした様子。
娘のカーリーはボーイフレンドのデーモンのことを
とやかく父親ブレントに言われ、うざいと思っています。
次男のジョシュが父親の車から降りて部屋に入った直後、
異様な叫び声が外から聞こえてきます。
その頃、カーリーの学校には保護者達が押し寄せ、
子供達を殺害し始めます。
いきなりの展開です。
その殺害シーン、あまり長くはありませんがかなりバイオレンスです。
私的には、突然過ぎる展開に追いつくことができない状態でしたが、
どうやら親たちはこの段階では原因はわからないのですが、
発狂しちゃったらしいです。
突然のパニック映画状態に私のテンションもあがります。
何も知らないデーモンが家に帰ると、
父親にぶっ殺されかけるのですが、
襲い掛かってきた父親を逆に殺してしまいます。
このシーンかなり激しい流血シーンのため、
見ればアドレナリン放出間違いなしです。
その頃ブレントの嫁、ケンダルは以前働いていた仕事場に
職場復帰をしたいと出向くのですが、
何か趣味でもみつけろと断られてしまい、車の中で号泣します。
さらにその頃、カーりーは友人ライリーと共に、
やばいことになっている学校から逃げ出し、ライリーの家に行きます。
家に着いてテレビのニュースを見ると、
似たような襲撃事件が各所で起きていることを伝えていました。
カーリーがニュースを見入っていると、
2階からライリーのうめき声が聞こえてきます。
恐る恐るカーリーが2階に行くと、
ライリーの母親がライリーをまさにぶっ殺している最中だったのでした。
その頃、ケンダルの妹ジェンナが出産することになり、
慌ててケンダルは病院に向かいます。
視聴者はなんかとても嫌な予感がここでしてきます。
そして予感はあたり、赤ちゃんは無事産まれたものの、
なんとジェンナは出産したばかりの自分の赤ちゃんを
そのままぶっ殺そうとします。
その頃ライリーの家から飛び出したカーリーは、
デーモンとばったり会います。
さすが映画です。
ちなみに赤ちゃんはケンダル達の活躍で大事に至らずにすみました。
なんと、ここでやっと父親役のニコラス・ケイジ扮する
父親顔ブレントがやっと顔を見せるのですが、
そんな事とは知らない彼は、
勤務先のデスクで居眠りをしていたのでした。
その頃カーリーとデーモンは
カーリーの家に戻り、弟のジョシュを探しに行きます。
そこにいたのは血にまみれたモップで掃除をしている家政婦さんで、
もう帰ってくれと二人に言われるとブツブツ言いながらも
素直に帰って行きます。
最初の方で外から聞こえた叫び声は、
この家政婦さんが、
自分の子供を殺した時のものだったのだということがここでわかります。
カーリーが弟ジョシュを説得していると、
家に帰って来たブレントとデーモンが鉢合わせしてしまいます。
訳を話そうとするデーモンでしたが、ブレントにボコボコにボコられてしまいます。
ここで3週間前に時はさかのぼります。
ブレントは地下にひとりで過ごせる
くつろぎのスペースで、ひとりビリヤードを楽しんでいます。
そこにケンダルが現れ、ブレントにガーガー文句を言われると、
今まで貯まりに貯まっていた怒りを吐き出しながら、
ビリヤード台をぶっ壊していくのです。
自分の人生はこんなものになる筈じゃなかったと
嘆く横ブレントの横に座り、
ケンダルは自分も全く同じ思いをしていると、
今度は二人で嘆きあうのでした。
このシーンを見て、
親達の暴挙がそこから発生していたのだとわかり始めます。
でもこの二人のそんな嘆きが、
なぜ他所に波及していったのかは起きて不明です。
時は戻り、家から戻ったケンダルは倒れているブレントを見つけ、
夫婦で地下室に逃げ込んだカーリーとジョシュを
地下室から引きずり出そうとするのです。
まず優しい声で二人をおびき出そうとするケンダル、
出てこないとなるとに大声で喚きながらドアを開けようとします。
次にブレントが鬼気迫る表情でドア越しに二人をおびき出そうとします。
鬼気迫る父親と、ドア越しに恐怖におびえ切ったカーリーとジョシュ。
皆さんも有名なあの映画を思い出したのではないでしょうか。
銃を取りに行ったブレントの耳に、銃声と悲鳴が聞こえます。
それは父親が帰る前にジョシュが手にしておいた銃で、
母親を打った音だったのでした。
ちなみにその銃はブレントのものなのですが、
銃のケースの暗証番号を知っていたジョシュは、
以前からその銃で遊んでいたのでした。
何で銃なんか家にあるんだと言って、
ケンダルはブレントにブチ切れますが、
二人でガタガタ言い合いながらも、
ひとまず傷の手当てをしようということになります。
そして二人は夫婦の絆を取り戻すかのように、
素晴らしいコンビネーションで
地下の二人をおびき出す共同作業を開始し
さらにブレントはその作業中、ウキウキしてきて
「愛してる!」と大声で妻に言ったりするのです。
いがみ合っていた二人ですが、
まるで恋人同士のように楽し気なひと時を過ごします。
その後、ブレントはここでカーリーによって戦力外となるのですが、
ケンダルは執拗にカーリーに襲い掛かります。
逃げ惑うカーリーは意識を取り戻したデーモンに助けられるのですが、
デーモンは今度はケンダルにボコられてしまいます。
そこにブレントが復帰し、
夫婦ふたりで子供たちを追い詰めていきます。
血みどろのブレントとケンダルが、両手に凶器を持ちながら
ゆっくりジワジワとカーリーとジョシュを追い詰めていくシーンは
かなりジワリます。
もう一巻の終わりというところで、
玄関のチャイムが鳴ります。
ブレントの両親が来る約束になっていたのでした。
ここで皆さんも、次の展開想像できちゃいましたよね?
今度はブレントが自分の両親に襲われる番です。
ジョシュをブレントが追い回し、ブレントは自分の親たちに
追い回されるという方程式のできあがりです。
この展開かなりの見せ場だったようで、
結構長く追いかけっこが続きます。
長い戦いの末、ブレントの両親は殺され、
いよいよカーリー達も今度こそ一巻の終わりか!というところで
再び意識を取り戻したデーモンによって二人は救われます。
たぶんそんな展開かもと思っていましたが。
そしてブレントとケンダルは地下に捕えられ、
そこで両親と子供たちはお互いに「愛している」と
涙を流しながら言い合います。
そして
ブレントが「愛してる。でも時々お前たちを」
と叫んだところでエンドロールとなります。
テンポが良く、全編通して飽きさせるところがなく
最初から最後まで楽しめる映画で、
ぜひ続編も制作してもらいたいです。
無理か。