私は、子供の頃、
エレクトーンを習っていました。
5歳から15歳までの10年間みっちり。
きっかけは、おばあちゃんが買ってくれたオルガン。
私は、当初、このオルガンをご機嫌に弾いていたらしいです。(笑)
まいまいにとっては、遊び道具でした。
小学生になって、練習曲は、グレードアップしていきました。
「まいこちゃんは、あまり練習してこないから、今練習してね!」
と10分位先生のレッスンで時間を貰ってました。
私は、大抵そこで練習して、
合格して、次の曲に進んでいきました。
小学生の頃は、そんな状態でも、のんびりと、ヤマハの検定受けたり、
発表会なんかも出て、楽しみました。![]()
中学生になって、ちょっとずつ苦しくなってきました。![]()
発表会の曲目が決まった時、
今度はクラシック・メドレーをやる事に。
私が弾く曲は、
「アルルの女」「白鳥の湖」、
そして、「くるみ割り人形」でした。
(わぁーなんか難しそう…。でも、全部弾けたらカッコいいな)![]()
とはいえ、また家であまり練習せずに、
先生の教室で、焦って練習。
「くるみ割り人形」だけが、どうしても弾けない…。![]()
「くるみ割り人形」って、
途中から、右手と左手がバラバラになったり、
動きがありすぎて、忙しくって、
当時の私にはかなり難解な曲…。
「まいこちゃん、『くるみ割り人形』全然ダメなんだけど、
もうこの曲諦めて違う曲にする?
それとも、今回の発表会は2曲だけにするの?」
いつも優しい先生も、いつになくイライラしてるし、
私には初めての大ピンチ。
喉元まで、もう無理って声が出そうだけど、
今更違う曲も、減らす選択も嫌でした。
(絶対に「くるみ割り人形」弾きたい!課題は達成したい!!)
家で、エレクトーンの猛特訓の毎日でした。
やっと多分、私は遅まきながら、本気の練習をしました。
右手は右手で弾きこなして、
左は左で弾きこなす。
片手だけで、目を閉じても弾けるくらいの暗譜もしました。
とにかく、まずは、片手練習あるのみでした。
かなり弾きこなしてから、両手で弾く。
両手にした途端、どっちかの手につられてしまう…。
それでもめげずにやり直し、ゆっくりあわせていく。
そして、はじめて、右手と左手がちゃんと揃った時、
やっと「くるみ割り人形」を自分のものにできた!と嬉しかったです。
とはいえ、この曲は、明らかに自分の能力の限界でした…。
もう、私はエレクトーンを楽しめない。
いつしか、鍵盤を見るのも嫌になっていました…。
結局、私はこの発表会を最後に、
エレクトーンを辞めました。
今私がすぐ弾けるのは、「猫ふんじゃった」と「アラベスク」のみ。 (笑)
10年習ってた過去は何だったんだ?とも思います。
でも、こういう経験が、
歌う時、最低限の楽譜は読めるから、
結局は、ずっと、助かってるんです。
私が、エレクトーンやってなかったら、
めっちゃ音痴で (うちの母はかなりオンチ…)
オペラどころか、
歌う選択すらなかったかも。
昔の努力は、どこかで役に立ってます。
どんなに今遠回りでも、
無駄なんてない。
あなたの夢を簡単に諦めないでほしい。![]()
必ず経験は、生きます![]()
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