正直、認知症の症状が出るようになってから、母と話すのは楽しくないことが9割。
たまーに楽しい会話ができることがあるが、狙ってできるものではないからどうしたものか。
母からの電話の内容、第一は・・・『困り事』!
あれがない、これがわからない、ドロボーが入った、あの通帳やお金はどうなっている、などなど。。。
「大丈夫だよ、こうしてるからね」と根拠を伝えてもなぜか納得してくれない。
思い込んだ方向に絡め取られているようで、何度説明しても納得しないのに、急にコロッと話が変わったりもする。
そしてやっとの事で納得した〜!と思って電話を切った翌日、また同じ話しの繰り返し。トホホ。。。
何度も話に出てくる内容は、母に刺さっているトゲだ。
引っかかって、気になってしまうトゲ。他人が抜くのは難しい。
自分で抜いてくれないと抜けないけれど、今の母はトゲを見つける力も抜く力も強くないのだろう。
そして会った時に話す内容、第一は・・・『昔話』!
しかも母の子供の頃の話。
ピンポイントで、実家の店番を手伝った小学生時代。友達と旅行三昧だった学生時代が二大巨頭。
たまには私の幼少期の話を、と話を振ってみてもトンチンカンな話しか出てこない。
母は私の何を見ていたのだろう。。。そう思ってしまう程度の思い出話で、すぐに自分の子供時代の話にスライドしていく。
今、絶賛子育て中の私にとって、信じられない。
正直、私にとっては自分の学生時代や子供時代など、今の子供の輝きの前に色あせて見える。
だから困惑するし、正直気分が良くない。
私にとっては子育てが『今』だからかな。
子育てを終えた母の気持ちはまだわからない。
私が年老いた時は何の話をするんだろう?
そういえば、数年前は私の夫や子供の前ではドロボーや通帳の話はしなかった。
今は当たり前に話している。
子供たちは「ばあばの家にドロボーが入るんだよね」とすっかり納得している(笑)
ネガティブな話か同じ昔話か、、、
本当に母との会話はしんどい時間が多く、つい冷たい態度をとってしまう。
目下の目標は、『私以外に母が相談できる人を見つける!!!』
地域包括の方や、ケアマネさん、訪問介護の方、何人か母と関わってくださる方はいるものの
母が今連絡できるのは私しかいない。
私がイヤにならないためにも、母の安らかな毎日のためにも
母には話し相手が必要だと思うんだけれど、なかなか簡単に見つかるものではないなぁ。