貧しさ加速する日本の話 | 仮想通貨や暗号資産、ビットコインに乗っかるニートおじさんのぼやき

仮想通貨や暗号資産、ビットコインに乗っかるニートおじさんのぼやき

投資歴15年ちょっとのおじさんの日々。
株投資少し、暗号通貨市場をメインにしました。


専業生活からクソみてーな損をして再び兼業生活に戻り、また専業に戻り、を繰り返しています。

はいこんばんは。

 

今日は、ドル円がいよいよ150円の節目にあと1円少々まで迫ったので、それについて。

(このブログは9月25日~26日に掛けて書いています)

 

ドル円週足2007~2023

 

 

 

 

 

 

 

 

ドル円月足

 

 

 アイフォン15が発売になりましたが、799ドル~との事ですが、日本では12万円代だそうな。

 

当然にドル円100円なら79900円程度である訳ですが、これらチャートと日銀の方向を鑑みるに、明らかにドル円は150円あたりが天井ではなく、それこそ団塊世代が生まれた頃の300円なのか、はたまたバブル景気頃の200円あたりなのか。

 

いずれにせよ日本の通貨価値は私達が考えている以上に暴落しています。

 

過去、300円界隈にドル円が居た頃、私の兄貴が生まれました。

しかしその10年後にはドル円は強烈な円高になり、300円界隈から200円をぶち抜いて100円方面に向かいます。

 

300円が200円になった頃、丁度日本は高度経済成長の恩恵を受け、皆が働いたぶんだけ豊かになった時代であったように思います。

またバブル景気は過度な円高を産み、当時は200円からの墜落とアメリカとの貿易摩擦は大きな問題となりました。

 

その後バブルが崩壊し様々な要因がありましたが、ドル円は数年間外れた事がありましたが、それを除き概ね120円プラスマイナス20円の幅で実に1990年頃から30数年の間安定しておりました。

 

しかしその20円プラスマイナスのゾーンから上に乖離し、現在は2022年10月につけた安値152円ギリギリあたりを目指して、日々円安は進行しています。

 

昨年の介入では151.5界隈から一撃で146.0円付近まで、実に5円50銭もの値幅を記録しました。

この時の介入額は、5兆6000億円程度だそうです。

 

これは一見、5.6兆円のドルを売って円を買う訳ですから、チャートだけ見ると何やら日本は損をさせられたのかと考えがちですが、日本が持つドルの量を考えると大きなインパクトを起こすための介入な訳ですから、ここで日銀の意志を示した事でひとまず1年間は150円下で推移する事が出来たのかと思います。

 

介入はそれをすると解らないタイミングでしなければ意味が無いので、前触れなく起こりますが、果たして次の150円抜けで日銀が介入するのかどうかは解りませんが、おそらく150円ショートが全員ロスカットされるあたり、152円~154円の間に次はやるのではないかと私は考えています。

 

いずれにせよ日本の購買力は最も円高だった75円界隈の半分になった事は事実として認識せねばなりません。

 

 

こちらJPY10年物国債の利回りチャート週足、2008年位~です。

当時1.9~1.5%程度で推移していたものが、2017年頃にかけてゼロに向かい、ついにはマイナスになりました。

 

日銀はインフレ率2%をクリアーするまではゼロ金利を辞めないと言いつつ、0.5までの振れ幅を許容するとなり、つい先日は1%まで許容できるとの認識を示しました。

 

インフレ目標はクリアしていないが、1%までは許容するなどとの詭弁をたれている訳ですが、これはどうみてもそれ以外の理由があってゼロ金利を解除していないのです。

 

ゼロ金利を解除さえすれば、間違いなく日本は欧米の金利に近づく事となり、それは間違いなく円高につながり、企業の内部留保には多額の利息が乗る事となり、仮に500兆弱と言われる企業の内部留保のうち、25%、125兆とかそれぐらいに3%ぐらいの利息が乗れば、既に4兆円近い『資産から生み出されたおカネ』が生まれる訳です。

 

当然に調達金利も上がりますが、同時に給料も上がりますしインフレとはそういう事で、別にインフレもデフレも過度にならなければよろしいわけで、何らかの力を中央銀行が印刷で押さえつける事のほうが遥かにいびつなやり方だと私は思います。

 

ですから、仮に緩和政策を止めるだけでも円はもう少し常識的な競争力のある場所に戻る事は誰から見ても明白です。

 

 

 

ご覧の通り、米国10年国債利回りは現在4.5%程度で推移しており日本10年国債を0.7程度で持つか、米国債を4.5%程度で持つか。

 

算数が出来る人なら円を売ってドル債権を買うのがセオリーだと思います。

 

世界中の算数が出来る人はそのようにするので、どんどん円安は進み、ついにこうなった訳ですが、そもそもなぜ日銀はとっくに達成しているインフレ率2%がまだ足りないだの、もう少しだけ様子を見るだの訳の分からない理屈を唱え続けているのでしょうか?

 

 

 特定の産業構造を破綻させない為

 

それは、様々な要因があるはずですが、おそらくこれが最も大きいと私が思う要因がコチラ。

 

『変動金利住宅ローンチームが大量に破産し、大恐慌みたいになるのを避けるため』

 

このような角度でも見れるなと考えております。

 

日本は内需で支えられている国であり、国民は基本的に右へならえの考え方を盲目的にするのが特徴です。

 

隣が結婚式をすればさして考えもせず年収手取り以上の予算で結婚式をします。

自分たちの手出しで行うならまだしも、大して仲良くもない人たちに一人3万づつ包んで貴重な日曜日に他人である自分の結婚を祝いに来させる迷惑イベント。

 

余程仕事上重要なポストにあり、そのように結婚式を行わなければならない人は仕方ないですが、ほとんどの分別ある大人にとって、結婚式は迷惑イベントなのは共通認識であるハズです。

 

それでもやはり結婚式をバカな予算でやろうとする人がいまだ多く居る事は、国民性を良く表して居ると思います。

 

隣が新築を建てれば自分も建て、また隣が当たり前に35年ローンを組むと自分も35年ローンを組むのです。

 

今後(今もですが)住宅は都市部の一部を除き、空き家がますます増える事は人口推移を見れば動かしようのない事実です。

 

しかしながら、人が減ろうが建設、特に住宅需要が本当は存在しないのに、それを喚起し続けるためには、建てる人間へのインセンティブが無ければ成立しません。

 

私の親は1985年頃に自宅を建てたそうですが、銀行や金融公庫など複数から借りたお金の金利は平均すると5~6%前後。

ありえない高金利ですが、1985年当時では普通の金利でありました。

 

現在、変動金利で住宅ローンを組んでいる人の割合は全体の8割にも上り、もしも日本が本当に今ある物価推移(インフレ率2%目標)を額面どおりに計算するならば、とっくに緩和政策など即時中止せねばなりません。

 

しかしもしも日本が世界と歩調を合わせて金利を上昇させたとすると、住宅ローン金利はどう安く見積もっても変動が3%程度、20年固定は5%程度にはなってしまう事でしょう。

 

 

 

そこまで上がるかとお考えになる人も多いでしょうが、米国は7%を超えています。

 

現在の変動金利を0.5%前後と考えた場合、25年払いだと10.6万/月

これがもし4%ならば、15.8万/月

 

月額5万、年間60万利払いが増える事となり、総支払額はおおよそ1500万変わります。

 

この1500万はもし住宅金利が0.5%のママで居てくれたら車を買ったり旅行に行ったり、子供の学費に出来たハズの1500万で、これが金利として消し飛ぶ事は、

『現在及びこれから住宅ローンを抱える人にとっては悪夢』

と言えるハズです。

 

しかし言い換えると、現在とこれから住宅ローンを抱える(抱える予定)の人たちの利払いを減免してあげる為に、その他の人たちが円安になり、自分が持つ円の交換価値が悪化する事を全員で引き受けているような格好に見えて来ませんでしょうか?( ˘ω˘ )y~

 

4700万近く支払わなければ手に入らない物が3200万程度で手に入る代わりに、その他ほぼ全ての国産で無い物品(あらゆる原料を含む)の価格が2割3割高止まりしたまま、今後下手を続ければ倍、3倍にもなりうる。

 

と言い換える事が出来るように思います。

 

つまるところ、日銀は新たな新築需要を日本で喚起し続ける為、住宅を持つ予定が無い全ての人にババを引かせ続けて居る訳です。

 

確かに住宅建設には関わる人の数やそこで起こる様々な需要を鑑みると、安易にそれが大きく減るような施策は取りづらいのは事実でしょう。

 

しかし、現在すでに人口は減り始めており、今後30年で9000万人程度までこの減少は続くわけです。

 

ですから、間違いなく新規住宅着工は減ってしかるべきで、そうでない今の状況は新築を建てる人とそれに関係するあらゆる業種に勤める人たちの利益を守るために、それ以外の人に為替で泣いてもらうと言うのが今ある本当の姿に思えます。

 

日本において、新築住宅信仰はまさに宗教と言え、誰もが新築で家を買わなけばならない妄想に取り憑かれています。

 

男として家族を持って家を建てると一人前みたいな解釈が未だ当たり前の価値観として強く残っています。

 

これが間違いかどうかはカネを出す本人が決めれば良いことなのでしょうが、私は何で新築教の信者どもが安い利息で家を持つために、それ以外の全員が円安で損させられなければならないのか、全く疑問でしかありません。

 

総支払額が1500万増えようが、それは買う事を決めた人たちが背負えば良い責任であって、日本国全体の国益を考えた場合に、金融緩和継続は全くの愚策としか考えられません。

 

日本は中小企業を潰さず、ポンコツをクビにすることも出来ず、上げるべき金利も上げず、データとして事実出ちゃっているインフレ目標を2年連続で余裕でクリアーしてしまっている現実などには目をつぶり、今年の住宅着工だの、今変動でローン抱えてるやつが死ぬ問題だの、そうしたやっかいな事象を先送りするために、『今はまだ金融緩和終了のタイミングではない』として全くいびつな金利操作をし続けているわけです。

 

 

 

 

 日銀によるETF買い入れ問題もある

 

コレに加えて日銀は日本株をしこたま買い込んでいる(ETF買い入れの形で)訳で、これも酷いドーピングです。

 

プライムに上場している企業の株主には、日銀から毎年無料で二桁兆円単位の自社株買いのようなプレゼントがされており、おカネあげてると言うに等しい事を何十年も続けています。

 

ちなみに中央銀行が自国の株式市場に直接カネを突っ込んでいるのは先進国で日本のみです。

 

円安誘導をしている訳ではなく、単純な金利差から円は売られ、売られた円を持つ庶民はその円の価値が日々失われている事にはアイフォンの価格ぐらいでしか気づかず、庶民は気づかないのを良い事に、自分らで印刷したカネで日本株を買い、株主を太らせ、そして増税は際限無く続ける。

 

これが今ある日本の政府と自民党のスタンスであり、日銀のスタンスです。

 

自分らが死ぬまでは大丈夫だろうからまだこれを続ける。

というのが基本姿勢。

 

そうした訳で、日本は自民党が分裂解党し、今は見えていない第三極が政権を取り、利権に関わる全員を叩き出すでもしない限り、おそらくこの流れは途切れません。

 

 

直近の円高で酷かった時期は東日本大震災の直後、円は猛烈に買われました。

 

通常、大震災が襲った国の通貨は売られると考えがちですが(私はそう思いました)猛烈に円高に触れました。

 

それは、国際社会で影響力を持つ日本企業が多くある中で、それら企業の保険金を支払うために多くの円が必要となり、結果多くの外債などを保険会社が売却するはずだとの思惑から買われたのですが、いずれにせよ日本で起きた大震災よりも、日本が仮に天災などを受けても企業連合が生きている限り、日本は大きな強さを持っている事の証明でもあるのかと思います。

 

今ある為替水準はいずれにせよ本来そこであるべきかどうかは日本が決める訳ではなく、日本以外の人や国が日本をどのように評価するかの物差しであると言えます。

 

現在ある自民党を中心とした政治支配構造によって、彼らの都合で作られた様々な利権は戦後80年あらゆる場所に根を下ろし、庶民レベルでそれらをどうにかする方法は一切存在しないように思います。

 

 

 次の戦後

日本の歴史では、大きな争いの後に国の形が変化し続けてきたように思います。

 

それらは外からの力で、日本人が自分たちで変化をしたのではなかった事が多いように思います。

 

今ある外圧と言えば、ウクライナ戦争であり、中国台湾問題の行く末と、これらが最終的にどのような場所に着地するのかについてが最も大きいかと私は考えます。

 

ロシアはついに北朝鮮に砲弾をねだるような状況になってしまい、間違いなく長く掛かる事になりそうなこの戦争ですが、ここ数週間で情勢はさらに動き、国外に出てこない習近平や、中国の恒大グループの問題やら、CEOが拘束された件等々。

 

 

どうやら中国は内政がズタズタの状態で、そのようになったときの中国は内部の不満を外部に向けるために日本を叩くのが通例です。

 

日本のバブル時にあった不良債権はおおよそ100兆円と言われておりますが、それを処理するのに掛かったのが『失われた30年』と言う事になるのでしょうから、中国が抱える不良債権が西側の計算ではおおよそ1000兆円弱(おそらくもっと多い)と言われる中で、果たしてこれらがどうにもならなくなった時、中国では間違いなく大不況が起こるハズ(おそらく既に起きている)ですが、それらの国民からの不満を台湾や日本に向け、ロシアは世界一のならず者と手を組み、その両国の近所にある日本。

 

遅かれ早かれいずれこの戦争は終わるはずですが、その時果たして私達が戦勝国側に居るのか、それとも中露朝連合にアメリカと共に破れ、民主主義政治は終わりを告げるのでしょうか。

 

日本は色々な意味で考えると既にこの戦争に参戦していると考えたほうが妥当で、これは生まれた時代の問題ですから文句を言っても仕方ない訳ですし、これらの問題を個人レベルで何か出来るかと言えば何も出来ないわけで、私達はその運命を受け入れるほかありません。

 

 

 最後に

私は悲観論者で、現実主義です。

 

こうならなければ良いが、こうなる可能性が高いのに、そこから目をそむけても仕方が無いと思います。

 

この戦争が長く続くとしても、私が生きている間には間違いなく終わるハズで、それらが終わる時はロシアが解体するか、ウクライナが併合されるか、中国共産党が解体されるか、台湾が取られて沖縄も取られるか。

 

ゼロヒャクで考えるのもおかしいですが、戦争に負けた日本は一切合切全部取られたことは、歴史の事実であり、これからも世界は最終的に軍事力で白黒をつけ続けるハズです。

 

そうしますと庶民レベルで何が出来るかと言えばせめて投票には足を運び、あとは天に祈るぐらいしか出来そうもありません。

 

アメリカがずっと最強であり続けられるかどうかは解りませんが、今のアメリカを取り巻く様々な問題を見ていくとそれも微妙なのかと思う所は多々あります。

 

なんとも結論の出ないお話でありますが、なるべく円を信用せず、この国はポンコツたぬきどもが運営していると言う前提で諸々選んでいく事が大切なのかも知れません。

 

今日も長文をお読み頂きありがとうございました。

 

次回は、ジャニーズの件を書きたいなと思います。

おやすみなさいまし(´∀`)y~