阪急阪神ホールディングスの株主総会は荒れ気味に終わりましたね。
角氏への選任賛成は57%と持合い株主などの支持がなければ否決されていたし、嶋田氏も80%台となかなかの不信任ぶり。
長期政権の歪みはどこの会社でも同じであり、没落した西武鉄道グループ。東芝、オリンパス光学、通販のニッセンホールディングス、準大手証券の東海東京フィナンシャル・ホールディングスなど枚挙に暇がない。

そしてこれらの企業に共通するのは長年、同じ顔ぶれのサラリーマン経営者、社長が居座り、有能かつ常識的な従業員や幹部社員を弾きだして追い出している。
私が知るかぎり、ニッセン、東海東京証券、東芝はそれにあてはまる。

そして、阪急阪神ホールディングスなどは、不祥事や事業の失敗の責任を明確にせず、甘い処分で済ませてしまうし、株主を黙らせるために配当を出したりする。

実に姑息です。

やましいから姑息に走る。

翻って、阪急電鉄のエンタメ部門の減収減益は、場当たり的な休演、いじめ・パワハラ事件の後手対応とご遺族への不誠実な対応、社会倫理を無視した公演再開により市場関係者の信頼を失い株価が下落。

まったくもって、株主利益、ステークホルダーの利益を考えていない証拠です。

パワハラ、いじめは犯罪性を帯びます。刑法の構成要件を満たせば、殺人罪、業務上過失傷害致死罪、傷害罪、過失傷害罪に問うことも可能なレベルです。

そうした危険性を理解していない企業は論外です。



また、宝塚歌劇団、俳優ともに社会常識を『教えられてなかったから、パワハラを知らなかった』などという言い訳は、通じる訳がない。
なぜなら20歳を過ぎた、もはや30代、40代にならんとする大の大人が『無知でした』などで許されるはずもないです。

たしかに私の知人であるタカラジェンヌOGをみると無邪気に無知です。憐れでしかないです。

だからといって人をひとり死なせて許される訳はなく。

おそらくいろんな根拠なき『掟』が積み重なってきて、行為者たちもパワハラやいじめを受けてきたから被害者であるかもしれないが、自殺者までだして無罪放免とはいかない。

けじめとして責任をとらないと一生、世間から後ろ指を指されて生きていくことになると思いました。