僕の左足は、若い頃に足首にあるなんとかという小さな骨が剥がれてもうくっつかないと言われたことがあり、少しひねったりした時にかなり痛む。叫ぶくらい。

そして、その同じ左足は転倒した自分のバイクの下敷きにもなったこともあって、靭帯を痛めた。

今でも痛む時がある。

だから僕の靴は基本的にハイカット系だ。なんとなく安心感があるから。

バイクにも乗れる方が便利なこともあって、ワークブーツや、ライディングブーツ、ライディングシューズが多いが、スニーカーもナイキエアフォースワンMIDとか、コンバースオールスターハイカットとか、背が高いものばかり。

先日、久しぶりにコンバースオールスターのローカットを一足買った。

昔はよく履いていたので、つい懐かしくなって買ってみた。

これをはいてバイクで山に走りにいき、はいたままで川に入ってずぶ濡れのままバイクに乗って乾かすとかよくやってた。川底って裸足は痛いんだよね。

翌日仕事にはいていった。

夕方、かかとがとても痛くなった。
脱いでみたらかかとの皮がめくれていた。
靴擦れだ。

スーツを着ない職業なので、「革靴」をはく習慣がなく、靴擦れなんてしない。

最後にしたのはいつの頃かわからないというほど久しぶりなので、まあ懐かしいと言えなくもないが、痛いものは痛い。

こういうのは嬉しくないね。



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いま公開されている映画「ストロベリーナイト」がヒットしているらしい。

その警察小説ぽくないタイトルの文庫本に興味を持って以来、姫川玲子主役のそのシリーズ文庫本は多分大体読んだ。

テレビシリーズが始まってからはそれも観た。

今公開中の映画、インビジブルレインも公開前に読んだ。

僕は推理小説の類は好きで、わりと読む。

小学生の頃、図書室で貸し出し日の金曜日に毎週一冊ずつモーリスルブランのアルセーヌ ルパンシリーズを借り続けて図書委員の間で話題になったらしい。
だから何?やけど。

でも、犯人さがしに熱中するよりもその世界を楽しむので、トリックや犯人にグイグイ迫るというわけではない。

途中で気づいてしまうこともあるが、最後まで読んでから、改めて戻って確認してなるほどなーと納得するということも多い。

全然違う枝葉末節が心に残ることもある。

この「ハング」は今の僕にとってそういうものだった。

昨夜から体調を崩して、たまたま今日は都合がついたので仕事を遅らせて自宅で横になっている。

眠いわけではないので、先日から途切れ途切れに読んでいた本書を集中して読み終えた。
しんどい体から気をそらすには良かった。

内容は、重く、そして面白かった。

僕の中に残った「枝葉末節」。もしかしたら、端っこではなく重いテーマなのかもしれないけれどね。

「警察官」という立場のために、それが足かせとなって正義を貫けないとしたらどうするのか。
これ、読んでいる時にずっと頭にちらついていた。

それは今の僕の引っかかりと少しだけ近いからだ。

今の僕は、仕事として、障害者自立支援法という制度の下で公的な立場で働いているために、様々な制限があってできないと諦めざるを得ない色々なやりたいことがある。

どんな耳触りのいい言葉を並べたって、この制度は「障害者」の「自立」を支援するとは僕には思えない。

もちろん良い点はたくさんあるのだろうし、いくら現場発の強烈な反対運動があったって、裁判で人権を侵害したという結果が出たって、それが世のためだと心から信じた人たちもいるだろう。

本当に何が正しいかは客観的には僕はわからない。

でも、僕は気に入らない。

でもその制限に縛られて、日々働いている。

それは、すごいストレスだ。

なんで自分は違和感を覚えながらこの仕事を続けているのだろう?

報酬がなければ自分の生活に困るからか。

それは誰のためになるのか。人としてアリなのか。

そこから離れることも考えながらの日々の中で読んだ本書は、多分作者の方が思っていないだろう形で僕を打った。



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子供の頃やった伝言ゲーム。
最初と最後でまるで違う話になるのが面白かった。

でも、あれは面白がるだけのものではなかったと、今は思う。

伝聞というものは、どんどん事実がゆがんでゆくもの。
本当に起きたことや、どういう気持ちを込めた行動だったのか、どんな意味があったのか。

そんなものはいくらでも変容してしまって伝わらないものだと。

そう学んでおくべきだった。

火のないところにいくらでも煙は立つ。

事実かどうかなんて関係ない。

人は信じたいものを信じる。
そう思い知らされることはいくらでも体験した。

だからこそ、少しでも心が通じたと思えた時には幸せに感じる。

子供の頃から一人遊びが好きだった。

でも、仕事は一人では出来ない。


それが問題だ。



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