今日は奥さんのエヌワンに乗ってHONDAのディーラーさんにきた。
普段乗る機会は少ないのだけど、僕がこの車で一番いいと思うのは、なんというか飛ばす気にならないところ。
のんびりした気分になってゆったり走りたくなる。
これは僕にとってはなかなかすごいところだ。
これの前は軽自動車の規格が新しくなったばかりの1999年頃に買ったダイハツ オプティに乗っていた。
インタークーラーターボのツインカム四気筒64PSで、エアロダウンビークスといってローダウン仕様(最低地上高135ミリだそうだ)にちょっとエアロパーツぽいものがついていたモデル。4速AT。
これが軽自動車?というくらい速かった。
ハンドリングもシャープで、13インチのホイールでよく走った。
まだ慣らしの頃に、片側一車線の下りのワインディングロードでかなり前方を走っていたBMWのMシリーズに追いついてしまったことがある。
もちろんあちらは普通に走っていたんだけど、それなりのペースだったと思う。
追いつこうと思って追いかけたわけではなくて、グイグイ曲がるから面白がって走ってたら追いついた。
その後、16万キロ以上経ってもその速さと面白さは変わらなかった。
世の中はたくさん荷物が積める大きな車室の車が人気で、まるで売れなかったのか、いずれ消えてしまった。滅多に出会わない。
その中でもこの四気筒エンジンはすぐになくなったけど、これ、名車だったんじゃないかと思う。
これは、当時の彼女、今の奥さんの車で、僕はユーノス ロードスター、つまりNAに乗っていた。
普段めちゃめちゃ面白いライトウェイトスポーツカーに乗っている僕がまるで退屈せずにハンドルを握りたいと思える車だった。
小さく狭いとはいってもユーノスよりはたくさん荷物が詰めて、ちゃんとシートもリクライニングした。当たり前か。
これにテントを積んで二人で東北地方を一週間ツーリングしたりした。
屋根が開かない以外に不満はなかった。開かないのが普通だけど。
最後まで楽しい車だった。
そのオプティのターボが壊れてしまい、修理するかどうするかかなり悩んだ挙句、毎日通勤に使うので壊れない新車をと買い替えたのが、HONDAのN-ONE。
全く個人的な嗜好だけど、軽自動車はこれしか興味が持てなかった。
宣伝通り、出足は速く、中間加速も力強くていい。質感も高い。中は広い。
ただ背が高いのでコーナリングは残念ながらオプティには遠く及ばない。
ホイールは古い車しか知らない僕には驚きの15インチでスタビライザーまで付いてるんだけど物理の法則は越えられない。
あと、エンジン音がしょぼい。
オプティの4気筒はとてもいい音がしたし、吸気音も良かった。
でもエヌワンはちょっと残念。ターボが過給してもあんまりいい音はしない。
同じHONDAでもCB400SFは気持ちいいんやけど。そりゃそうか。
軽自動車でもホイール15インチってすごいよね。
ユーノスは14インチだったし、1970年代のスーパーカー、ランポルギーニ カウンタックなんて確か14インチのナナマルタイヤだったと思う。300キロカーなのに。
エヌワンは1610ミリもある全高のおかげで見晴らしがいい。
ユーノスはノーマルで1235ミリ、僕が今乗っているマツダ ロードスターNCのNR-Aが1245ミリなので、見える景色はまるで別物。
オプティは1380ミリだから23センチ違うことになる。
スポーティさは望めないけど、乗用車としてとても居心地が良くゆったりとした気分になれるこの車、じんわりと気持ちいい。
遠出したいと思える車です。
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