階「介護業界」といわれるところ全般かどうかはわからないが、「介護」を仕事をする人には、登ってゆく道があるようだ。
まずヘルパーの資格を取る。そしてしばらく経てば介護福祉士の資格を目指す。そして人によってはケアマネージャーを取る。
中には事業所を起こす人もいる。
そうやってキチンとキャリアを積み上げていく。
こういう筋道を考える人をたくさん見た。
すごいなあと思う。ちゃんと自分の人生を考えている。
もちろん、僕の目線なので事実は違うかもしれないけれど。
ホームヘルパーと介護福祉士では、その資格を得る上で学ばないといけない情報量には格段の違いがある。
認定資格と国家資格という違いがあるし、ケアマネージャー資格を取るのも楽ではない。
その階段を登るのはとても努力がいるだろうと思うし、まったく否定する気はない。
ただ、自分の気持ちはどうもその階段とは違うところにあるようだと思う。
障害をもっている人や、そのご家族がとても暮らしにくい世の中を、より暮らしやすくするためには何が必要なのか。
一緒に考えて仲間として一緒に行動することが大事だと思ってきた。
目の前の障害当事者の方の発達を考えるとともに、地域の中で、その人の人生のなかで、障害があっても幸せに暮らしてゆくには、何が障害になっているのか。
そういうことを考え活動する。
それが大切で、その中で自分がどういう位置にいて何を担うかはたいした問題ではないと思っていた。
誰がどこで何を担っていようと、目指す結果に向かっていられるならそれでいいと思ってきた。
その中に自分のキャリアを高めるという発想はなかったように思う。
もちろん専門性を高める努力は必要だ。
でもそれは自分の価値を高めるというより、必要だから学ぶという感じだったように思う。
当時、周囲を見回しても、同僚、仲間たちは同じような感覚で働いていたと思う。
古いのかもしれないが、今、自分は馴染めていないなあと日々感じている。
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