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私は、恋をするよりされることの方が多いです。でも、恋をされてもその気持ちに応えられたことはありません。今の夫を除いては。
夫とは同じ会社の同期でした。20歳を超えても男性と付き合ったことがなかった私は、もちろん夫にも興味はありませんでした。
いつも女友達の恋バナばかり聞いて「大変そうだなぁ」なんて他人事に思っていました。
初めてのデート
夫にアプローチされ始めたのは、入社して三年目の時でした。
同期仲間とよく食事に行くのですが、急にやたらと話しかけてくるようになったのです。
夫から言わせると、私が鈍感だっただけで、ずっと私の事を想い続けていたようです。
二人で食事に行こうという誘いを受けて、いくら鈍感な私でもその気持ちに気付きました。
面倒くさいなと思ってしまった私ですが、彼は話がとても面白い・・・というか天然な性格なので食事くらいなら良いかとOKしました。
その食事の席では仕事のことや趣味のことなど色んな話をしましたが、不思議と会話が途切れませんでした。
男性が苦手な私は、男性と会話すると直ぐに無言状態になってしまうのです。
何度か一緒に出掛けたりして、彼から告白されました。
でも私はなぜか断ってしまったのです。
今でもなぜあの時断ったのか理解できませんが、もしかしたら自分に自信がなかったのかも知れません。
ショックを受けた彼は、私と連絡を取り合ったりするのをやめました。
職場で会っても挨拶程度で本当に赤の他人というような感じです。
その態度に私の心が変化しました。
私の気持ち
彼と過ごした楽しい時間がどれほど自分にとって幸せな時だったのかが分かりました。
その時、女友達との会話でよく出ていたメール占いに頼ってみることにしました。
友達がみんな、恋の悩みがあるとよく相談するといってたメール占いがあったのです。
まさか、私がメール占いに恋の相談をするとは思ってもみませんでしたが。
メール占いでのアドバイスは、まだ遅くないからあなたから彼に近づきなさいというものでした。
もう遅いかもしれないと思いながらも、私は彼が仕事を終えるのを見計らって、偶然を装い彼と一緒に帰ることになりました。
しかし彼は何も話さず、無言状態が続きました。
苦しくて苦しくて私は思わず泣いてしまったのです。
驚いた彼はアタフタして近くにあったベンチに私を座らせ、自販機で飲み物を買って渡してくれました。
その辺の記憶は曖昧なのですが、私は「ありがとう」の代わりに「好きです」と言っていました。
さらに驚いた彼はよほど嬉しかったのかヨッシャーと叫んでいました。
私は恋に対して奥手過ぎて、彼に恋していることに気付かなかったのです。
その彼は今は夫となりました。今でもとても大切な思い出です。
メール占いに頼らなければ、私は間違いなく彼と結婚できてなかったでしょう。