海水淡水化関連銘柄 | 関連銘柄学

海水淡水化関連銘柄

東洋紡 3101 07年4/21、サウジアラビアに建設予定の海水淡水化設備向けろ過膜装置の受注を内定し、6月をめどに正式契約を結ぶと報じられる。設備を設計・建設するのは三菱重工業<7011>で、東洋紡の受注額は40億円弱になる見通し。同設備は1日当たり21万6000立方メートルの飲料水を供給できる中東最大級の規模。東洋紡が供給するのは逆浸透膜を使って海水をろ過し、脱塩する装置。膜には芯が空洞の酢酸セルロースの糸を使う。東レ<3402>などが製造するポリアミド膜に比べ微生物による目詰まりが起こりにくいのが特長。水温の高い中東では機能を発揮しやすいという。
東レ 3402 07年1/15、海水淡水化用の逆浸透膜事業で、地中海沿岸の3ヶ所(アルジェリア・イスラエル・マルタ)での海水淡水化プラントについて相次いで逆浸透膜を受注したと発表。
07年6/12、海水淡水化設備などに使う逆浸透膜(海水を蒸発させず塩素イオンを除去できる)の生産能力を国内外で増強すると発表。一連の増強により生産能力は現在より8割多い725万立方メートル(増水量換算)になると。
愛媛工場では膜そのものを作る高速ポリアミド複合膜製造装置、膜を巻き取り筒状に加工して「エレメント」と呼ばれる部品に仕上げる装置を増設し、11月に稼働予定

東洋紡<3101>が手がけていない下廃水再利用プラント向けのRO膜技術も有しており、クウェートに建設された世界最大級の下水再利用プラントへの納入実績あり。
三菱レイヨン 3404 日東電工<6988>と共に合弁会社「カシッド・テクノロジー」を設立、急成長が予想されている海水淡水化、排水再利用分野での展開を積極的に進める方針。
旭化成 3407 海水淡水化装置での前処理に「MicroFilter」が実績。

中国では大型施設向けに精密ろ過膜を受注。アメリカではミネソタ州で浄水場向けに水処理膜を受注。
ダイセル
化学工業
4202 オルガノと共に国内の膜ろ過上水プラントでの実績有り。
日本ガイシ 5333 07年2/22、富士電機HD<6504>と水環境事業を統合することで基本合意したと発表。統合により上下水・再生水処理、海水淡水化などの水環境分野における総合エンジニアリング企業の設立を目指すもの。折半出資により事業会社を設立し、08年4月をめどに統合する予定。統合方式については、FHCの事業子会社・富士電機システムを含めた3社で事業戦略や財務戦略を検討のうえ決定する。
日本冶金工業 5480 耐食材が海水淡水化装置、原発、LNG船向けに伸びている。
日阪製作所 6247 LNG気化装置や海水淡水化装置に使われるプレート式熱交換器で国内シェア60%
ササクラ 6303 海水淡水化装置でトップクラス。
今08年3月期の連結売上高は、サウジアラビア向けの大口の海水淡水化装置の案件が売上に立つこともあり、218億円(前期比58%増)、営業利益12.2億円(同40%増)と大幅増収増益の会社側見通しにある。
中東地区は原油高によって財政が潤沢になっており、先行きの事業展開にも追い風が吹いている。
荏原実業 6328 高精度、長寿命な中空糸膜(5年保証)をシステム化した海水精密ろ過装置。
焼酎廃棄物のリサイクルバイオガスプラントに注力。
荏原製作所 6361 カタール、サウジアラビアなど湾岸諸国向けに、海水の淡水化プラントが拡大。
海水や塩水を太陽エネルギーだけで淡水化し、その水で節水型の農業生産を行うというコンセプトを構築。

08年3月期予想(前年同期比)
売上高:4%増
経常利益:15%増
当期利益:10%増
酉島製作所 6363 投資家向け決算説明資料には「トリシマはポンプ事業を“水とエネルギー”に特化し、主に海水淡水化、水処理、発電の分野で先端技術の開発に努め、ハイテクポンプのカテゴリーナンバーワン、エリアナンバーワンを目指す」と記載されている。
中東関連の案件を豊富に獲得し、前期末の受注残は456億円(06年3月末比17%増、前期売上高は364億円)に達している。
オルガノ 6368 火力・原子力発電所の水処理プラントの各種 排水装置、用水確保のための海水淡水化装置や船舶内の逆浸透による小形淡水化装置に強み。
栗田工業 6370 逆浸透膜を採用した海水淡水化装置を沖縄県をはじめ、海外や離島など水資源の乏しい地域に導入。
水道機工 6403 水処理業界の先駆で、東レ<3402>の子会社。総合水処理エンジニアリングへ展開。中国現法に出資。
上水道における膜ろ過技術(UF膜・MF膜)の分野でパイオニア的存在として納入実績。
中東諸国における水処理エンジニアリング事業を展開するために、現地有力企業であるSaudi Brothers Commercial Company と合弁で、サウジアラビア国ジェッダに水処理エンジニアリング会社 SUIDO KIKO MIDDLE EAST を設立。
三菱電機 6503 三菱重工業がサウジで受注した大規模な発電・海水淡水化設備の発電機を供給。
富士電機HD 6504 07年2/22、同社と日本ガイシ<5333>が上下水道や海水淡水化などの水処理関連事を08年4月に統合、長期で売り上げ2倍目指すと発表。また、富士電機HDが保有する月島機械<6332>とは水処理関連事業での提携は止めるが、太陽光発電の製造装置などで提携関係は残るとしている。
日東電工 6988 07年3/5、アルジェリアにおいて、高透水性と高脱塩率を実現した新規海水淡水化用逆浸透膜“SWC5”で大型物件を受注と発表。1受注としては世界最大級の受注規模で、更にアルジェリアへはもう1物件の受注が内定しており、それらを合計すると受注規模は20億円を超えると。
また、スペインやメキシコでも相次いで大型物件を受注しており、海水淡水化用逆浸透膜では日東電工/ Hydranauticsは世界最大規模の供給量を誇ることになる。
07年5/9、三菱レイヨン<3404>と、海水淡水化や排水処理などの水処理事業で提携と発表。第一弾として、両社が折半出資して米国に水処理膜開発の共同出資会社「カシッド・テクノロジー」を設立、将来は事業統合も検討、5年後に100億円の売り上げ増を見込む。
07年5/18、海水淡水化などの水処理事業を拡大と報じられる。
水処理膜装置の保守点検事業を、地中海沿岸部など海外で本格化と。
三井造船 7003 サウジアラビア国カフジ市殿向けやヤンブー市殿向けに海水淡水化装置で実績。
日立造船 7004  海水淡水化装置・プラントを手掛ける。
蒸発法海水淡水化で培った水処理技術を活かして、沖縄の離島をはじめ、国内に数多くの実績。
1998年4/14、アブダビ水・電力庁向け造水プラント受注。
三菱重工業 7011 05年8月、サウジアラビアで丸紅<8002>・日揮<1963>・伊藤忠商事<8001>・ACWAパワーの4社企業連合から大規模な発電・海水淡水化設備を受注、08年商業運転開始予定
07年3/1、サウジで火力発電・海水淡水化設備ををフルターンキー(プラントの設計・機器調達・土建据付を全て請け負う)契約で受注と発表。建設総額2200億円で、07年6月に着工し、初号機は2010年4月からの商業運転開始を目指す。
07年4/21、東洋紡<3101>がサウジアラビアに建設予定の海水淡水化設備向けろ過膜装置の受注を内定したと発表。6月をめどに正式契約を結ぶ予定だが、その設備を設計・建設。
石川島播磨
重工業
7013 06年7/27、伊藤忠商事<8001>と共にアルジェリア初の海水淡水化・発電プラントを完成させ、カハラマ社に引き渡すなど、これまで中東において20基にものぼる海水淡水化プラントの納入実績。
伊藤忠商事 8001 04年6月、ササクラ<6303>と共にサウジアラビアにおける両社の現地合弁会社アクアパワーササクラ社を通じて、サウジアラビア海水淡水化公団(SWCC)よりジェッダNo.4海水淡水化プラントのリハビリ工事の受注を獲得。工期は36ヶ月(~07年6月)を予定
06年7/27、三菱重工<7011>と共にアルジェリア初の海水淡水化・発電プラントを完成させ、カハラマ社に引き渡すなどの実績。
引き続きアルジェリアにおける積極的な営業活動を展開。
丸紅 8002 07年6/6、アラブ首長国連邦(UAE)で発電・海水淡水化事業に乗り出すと報じられる。
発電設備は仏重電大手アルストム製を採用。07年12月に着工、 2010年度の運転開始を目指す。
三井物産 8031 03年にアラブ首長でArabian Power Companyから受注した海水淡水化・発電プラント用のプラントを納入実績。
住友商事 8053 04年2月、ササクラ<6303>と共にバーレーン電水省から逆浸透膜法淡水化装置をフルターンキー・ベースで受注、20年間にわたり発電・造水事業を行う。
三菱商事 8058 サウジアラビアで配電・給水事業を行う特別目的会社(SPC)であるシュケイク水・電力会社に出資。