「認知症を隠さず暮らせるまちづくり」というテーマの認知症啓発事業に行ってきました。
映画上映と講演会です。

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会場の北名古屋市文化勤労会館は高齢者で満席状態!
来年度から介護保険制度が変わるので多くの方が関心を持っていらっしゃるのだと思います。

講演会の前に「毎日がアルツハイマー2」が上映されました。前回好評だった「毎日がアルツハイマー」の続編です。
明るく楽しくを心がけて母を介護するドキュメンタリーに加えて、今回はイギリスへ渡り、先進的な取り組みをする施設を訪ねています。


イギリスの老人専門の精神科医は、「投薬の前にするべきことがある」と話します。

「認知症の症状はひとりひとりちがう。
その人の人生から対処の答えが見つかることもある。
それを見つけるには、専門的な判断が重要だ。」と。


看護師でもある介護士は、施設を案内し、
「自分のやることは正しいことだと、自宅で母の介護を続けていたが、正しい答えは、施設に入れることだった。それが本人にとって幸せなことだった」と体験を語りました。


日本の介護保険制度は、
要支援1・2の一部を、専門的な介護サービスから、地域住民によるボランティアのサービスへと変えていきます。
専門の施設から自宅へと、介護の場所も移していきます。



先進的な取り組みをするイギリスとは、逆を行くのです。





講演会では、医師の遠藤英俊さんが、イギリスで取り組まれていた「パーソン・センタード・ケア」についてと、予防についての話をされました。

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「介護する方もされる方も、笑顔がいい。」


それが認知症には良いことだといいます。
しかし、わかっていても、自力ではどうにもならない時があります。


専門的判断とプロによる介護を、安心して受けられること。
それが、どちらにとっても笑顔になれる介護ではないでしょうか。


予防のための運動や生活習慣も大切。

それよりも大切なのは、
利用できない保険制度ではなく、
安心して使える介護保険制度であること。

あらためてそう思いました。