初稿:2023年8月
いろんな記事で「UTAUをProgram Filesの中にインストールするな!」という話をしてますが、
じゃあどこにインストールすればいいの?というPC初心者さんのために
主にWindowsにおけるデータ整理の基本を解説します。
ドライブについて
Windowsのストレージ(データを保存するとこ)にはCドライブ(C:)とかDドライブ(D:)とかいう名前がついています。
PCによってはC:しかないものもあります。
また、外付けHDDなどを繋げばE:, F:などと表示されるかもしれません。
例えばうちのWindowsは小さめのSSDと大きめのHDDを積んでいるので
こういう感じになります。
または、1つの大きなHDDを搭載しているPCだと、それが1つのCドライブになったり、2分割してC:とD:になってたりします。
CドライブにはOS(PCの基幹部分)やProgramFiles(ソフト置き場)、マイドキュメントなどがあります。
が、今回使うのはDドライブの方です。
理由は2つあります。
・Cドライブが小さい場合、UTAUのような大きいデータは置かない方がいい
・もしCドライブが死んでもDのデータは生き残れる可能性がある
C:しかないよ!という場合は一番上の階層に自分用のデータ置き場フォルダを作るのがおすすめです。
バックアップを取るときやPC引越しのとき、すべてが1フォルダにまとまってると便利です。
(PCつよつよマンなら自分でD:のパーティションを作ってもいいです)
↑「Data」が作ったフォルダ。他のフォルダは触ってはいけない
◯補足:メモリとストレージは違う
PC用語的には、「メモリ」はPCを動かすための一時保存領域、「ストレージ」はHDDなどデータを長期保存するためのものです。
エクスプローラーとかでマウスをぽちぽちしてアクセスできるのはストレージのほうです。
メモリはPCを動かすためのパーツなので、メモリが大きいと動作が軽くなります。
◯補足:SSDとHDD
SSDのほうが読み書きが早く、HDDの方が安価で容量が大きいのが特徴。
OSやソフトはSSDに置いた方が動作が早いけれど大きいSSDは高いので、小さいSSDと大きめのHDDのハイブリッド体制で売ってたりします。
フォルダ分けする
今回作るフォルダは、
・フリーソフト置き場
・プロジェクトファイル置き場
です。
一例としてうちのDドライブです。
D:
└Document ←作業データ置き場
└調声データ、画像、文書、プロジェクトファイルなど
└Downloads ←ダウンロードしたやつが入る場所
└Music ←昔CDから取り込んだやつ
└Program ←フリーソフト置き場
└UTAU, OpenUtau, setParamなど
└一時データ ←あると何かと便利
基本的にフォルダ名には絵文字や機種依存文字は使わないようにします。いろんなバグの原因になりがちです。
半角英数と_が一番安全です。
また、デフォルトのダウンロードフォルダはCドライブに用意されてますが、どうせDLしたものはDドライブのどこかに移動するのでDに直ダウンロードしてます。
(ドライブをまたぐコピーは時間がかかるが、同ドライブ内の移動は住所の書き換えだけなので元データのコピーは発生しない)
フリーソフト置き場
Windowsのデフォルトのソフト置き場はC:Program Filesですが、これは書き込みに権限が必要な特殊フォルダであり、インストーラーがあって新しめのソフトしか置けません。
UTAUのような古いソフト、
oremo, setParam, OpenUtauのようなインストーラーのないソフトは
別途ソフト置き場を作ってそこに入れます。
UTAUのvoiceフォルダ(音源)を置ける場所はいくつかありますが、
UTAU
└UTAU.exe
└voice
└重音テト
└character.txt
└~~
└闇音レンリ
└character.txt
└~~
└plugins
└~~
みたいにしておくのが良いでしょう。
階層(フォルダの名前と位置関係)は重要なので間違わないようにしてください。
プロジェクトファイル置き場
作業データ置き場ですね。
一般的に作業データはマイドキュメントとかに置きがちですが、これはCドライブにあるので使いません。
(たぶん本来のマイドキュメントはもっとこまごました用途を想定してると思います)
調声データに関しては、ust, wav, DAWのデータ…などと分けるのではなく、曲ごとにフォルダを作る方が便利です。
その他
自分のわかりやすいように分類しておきましょう。
ダウンロードフォルダの中にデータを放置しないこと!!