PSYCHO-PASSネタバレ記事です。

 

見たもの:

映画本編

監督のインタビュー

映画の特典冊子とそのインタビュー

 

履修済み:

PSYCHO-PASSシリーズのTVアニメと映画全部

監視官 狡噛慎也(マンガ)

 

 

 

今回は3期の前の話ということで、朱ちゃんがなぜ幽閉されるに至ったのかが気になるポイントだったんですがもう、全編通して「朱ちゃんが自らを犠牲にするまでの流れ」でしたねこれ。

 

ちょっと3期(+映画)の記憶がおぼろげなのでいずれ見返したいんだけど、あらたの父親の話とけいの兄(これは完全に忘れてた)の話も出てきたし、狡噛さんが帰国してギノちゃんと喧嘩(?)するシーンもちゃんとやってくれたし、SSから3につながる話はだいたい明かされたのかなというところ。

 

 

そのうえで朱ちゃんのとった手段がも~~~~う最悪でしたね!(視聴者目線だとw)

狡噛さんとギノちゃんが散々!常守は守ってやらねばという話をしてたあとにね!なんてこったいですよ!

 

雑賀先生も「公安局じゃなく常守朱に協力してる」と言ってたけど、朱ちゃんが常に正しくあろうとしていたことは周囲の人達にとっても一種の希望であり拠り所だったんじゃないかと思うのよね。

潜在犯におちた自分たちには成せなかったことを実現してくれるんじゃないかという期待もあったと思う。

 

今までの朱ちゃんと狡噛さんの対比として、システムで裁ききれない悪をなんとかして法の範疇で裁こうとする朱ちゃんはPSYCHO-PASSシナリオとしての模範解答、正攻法の人であって、

目の前の人を殺させないためなら実力行使もいとわない狡噛さんは本人なりの正義は持ちつつもやっぱり朱ちゃんからみると「罪を犯した」人なので、この二人のスタンスは対になってるしこの先もそうだと思ってたんだけど

今回朱ちゃんがやったことは明確に罪なので、いや局長ロボは実際には死んでないので色相は濁らないしただのパフォーマンスなわけだが、対外的には法を犯したことになるので朱ちゃんは狡噛さんと同じ側にきてしまったわけだよね。

 

からのED、『当事者』ですよ、おいおいおい

あんまり前情報調べないで観に行ったからエンドロールでびっくりしちゃったよ

 

 

冒頭で「自らを犠牲にするまでの流れ」と書いたけど、自分の今後の人生やキャリアを棒に振って(なんなら命をかけて)まで現行法を撤廃させないために法を犯した、この決断をするまでには

ストロンスカヤ文書を守るために亡くなった博士だったり輝だったり、ピースブレイカーの件を回収するために命をかけた慎導父だったりの犠牲が影響しているはずで、

(1期の狡噛さんもそうかもしれない)

「当事者」というのは朱ちゃんが裁かれる側になったという意味でも、彼らと同じ道を辿ったという意味でも、ここで初めて「私は当事者になる 今」なんですよなんて歌詞だよ

 

まじでちょっと歌詞調べてみてほしい…

一部だけ抜き出して語ろうかと思ったけど全部エモいからキリなくてやめました

さすがのryoクオリティ、信頼と安心のEGOISTですよ

 

 

その他特筆すべき良かったシーンとしては、雑賀先生に謝っておけよと忠告されていたのに自分のやったことに後悔はないと言い切って謝らなかった狡噛さん(これが3につながっている)とそれを察した先生

雑賀先生…好きだったんだけどついに死んでしまったな…

 

あと狡噛さんと志恩さんの、雑賀先生の弟子同士で展開される会話すごく1期感あって助かりました、そうそうこれがほしかったんだよ

 

 

このあとどうするつもりなんだろう。

3のラストを覚えてなさすぎてWiki見たんですが朱ちゃんは「厚生省公安局刑事課長補佐として法定執行官という立場での現場復帰」だそう。執行官か~…

刑事課長は霜月ちゃんか。

 

ずっと言ってるけどサイコパスはシビュラの正体を公表するまでシリーズ終われないと思ってるので、今後も展開が気になりますね!