エホバの証人のチラシをもらった 中編 | 大東キリストチャペル 伝道者のつぶやき

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クリスチャンのつぶやきブログです。2013年から集会所を寝屋川市から大東市にうつし、それに伴って名称も寝屋川キリスト福音館から大東キリストチャペルに変更しました。

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エホバの証人に一般のキリスト教会の人間が伝道しようとすると大抵失敗する。パウロがユダヤ教徒に伝道して大成功したようには、エホバの証人や元証人の方に伝道してすぐにクリスチャンになりはしないのだ。それだけ強い凄い刷りこみが施されているのだ。
結局、現役の信者の方は、僕の問いかけが悪魔の誘惑のように聞こえるようだし、なにかしら福音に関する冊子を渡そうとしても、組織に止められているらしく、マインドコントロールを解く為には直接対面で話さなければ無理で、これは非常に時間がかかる。

一方、元信者の人はどうかというと、エホバの証人のマインドコントロールが解けても、中々一般の教会に彼らがくることはないのだ。エホバの証人では一般の教会を徹底的に間違った教会であると洗脳している。従って、エホバの証人の信者が自分たちの団体が間違っていると思って仮にエホバの証人から脱会したとしても、それが即、「じゃあ一般のキリスト教が正しい」ということにはならないようだ。むしろ一気に逆にふれて、退廃的な快楽主義者になったり、無軌道な生活をしている人が多いようだ。
自分を自分として確立するために、一度全否定する必要があるみたいなのだ。そうしないと自分が壊れてしまうというか、とにかく、心と体を整理する必要がある。
だから、最初は統治体は勿論のこと、まだ脱会していない家族も、エホバ神もいないし、聖書も間違ってるし、今までの人生は全て無駄で、それに気がついたのだからこれからリセットして生きていくんだ。
って過程が必要なようなのだ。

洗脳があまりにも激しい為に、そして、洗脳がパーソナリティーの形成に深く侵蝕しているがために、洗脳を解けたとしても、今度は「エホバの証人なしの自分」というものを自分で描くことが出来なくなってしまっているようなのだ。空っぽの自分。マインドコントロールの恐ろしさと言うべきか…。

昨今、北朝鮮からの脱北者が韓国社会に馴染めず、生活困窮世帯に陥る事例が目立っているそうだ。自分で仕事を探し、自分で住む場所を決め、自分で余暇をどう過ごすかを考える…。我々からすれば当たり前の生活だが、そんな生活は北では考えられなかった。苦しくて脱北をしたのに、南に来てもどうやって生きていけばいいか分からない。そんな人が韓国で増えているそうだ。私はこの韓国のニュースを知って、自分が携わっているこのエホバの証人の元信者たちの境遇に似ていると思った。
脱北者の苦しみが韓国にたどりついてもなお続くように、エホバの証人の信者も脱会してからもなお、「どのように自分を形成しなおすか」、苦しまなければならないのだ。また、脱北者が北に残された家族に悩まされるように、エホバの証人の元信者もまだ脱会していない家族のことで悩まされるのだ。

彼らを救いたい。私はキリストの教会にはそれができると思っている。その理由は後日述べる。⇒続く