みなさん今日は。

 

今日は、久々に朝からクッキーを焼きました。

私の定番グルテンフリーのチョコチップクッキーです。

また、バターや卵など動物性タンパク質はすべて不使用の、

植物由来のクッキーです。

 

 

さて、タイトルにもある言葉、

皆さんはあまり聞き馴染み無いでしょうか。

それとも、意味はよくわからなくとも、

コンビニなどでも最近見かけるなあ、とお思いでしょうか。

食や健康に敏感な方なら、

最近世界において、また日本でも急拡大しているこのキーワード、おわかりいただけるでしょう。

 

この単語の概念は、

植物性の食材そのもの、を指したり、

それらを積極的に摂取する食生活、を指します。

↑(この朝食は、ひよこ豆をタンパク源にし、カリフラワーとボリュームあるスパイシーなスープを作りました。)

 

プラントベースフードの概念はヴィーガンとも似ていますが、

どちらかというと、もっと広く捉えており、

『NGではないが、地球のためにも極力家畜や魚ではなく、植物性を摂取していきましょう。』

というもので、

動物愛護などからなる(他にも健康面からもありますが)ヴィーガンより、

地球ベースで考えた時の、食への概念のようなものに近い感じですね。

 

またプラントベースフードの他にも、プラントベースホールフードと呼ばれたりします。

これは更に、

それらの植物を“皮ごと“いただきましょう、というものです。

食養でもお馴染み、『一物全体』と同じ考えですね。

実際、皮または皮のすぐ隣の実や果実には、本体以上に栄養分や抗酸化物質が含まれています。

 

そしてなぜこの動きが全世界で浸透しつつあるか。

 

それは、それらを実行することによって、

自身が健康になるのはもちろんのこと、

地球温暖化にストップをかけられるからです。

 

では、なぜ畜産物を食べずに植物性食品を選ぶ事が地球温暖化をストップさせるのか。

家畜は以前からも、“温室効果ガス排出の最大の要因である。“と言われてきました。

既に2014年にはネットフリックスのドキュメンタリー映画でもこれを取り上げています。

現在表向きでメジャーな地球温暖化の原因のひとつと言われている、

私たちが日頃から気をつけている【車両から排出される二酸化炭素】は、

【家畜から出る排出物やゲップのメタンガス】からしたら、よっぽど微々たる可愛いものなのです。

その影響力で言えば、家畜は車両からの排出の86倍と言います。

またその排出物は、世界では川へ流され海へ放出されています。酸性の海が増えている要因の一つだそうです。(そこにプラスチックごみ汚染が更に海の生態系を破壊しているのは言うまでもありません)

 

そして家畜はそれらを育てるにあたり、とんでもない量の水を必要とします。

その量は、ハンバーガー1個あたり(それ相応の家畜を育てるにあたり)、

2500リットルの水が使われるとか。

これは、人が2ヶ月間シャワーを出しっぱなしにし、浴び続けるのと同量だそうです。

 

要は、今後世界人口も増える中で、

今と変わらず、単に美味しいからと私たちが家畜を食べ続けたら、

地球の存続自体が怪しくなってくる、というわけです。

「今の生産システムでは、30年後には世界的にタンパク質が不足すると予想されています。」と大塚製薬も警鐘を鳴らし、ソイミートなどの代替肉を推奨しています。

 

当時から世界では一部の団体が警鐘を鳴らしてましたが、その頃は国の機関や精肉会社、食品会社は一切のそれらを否定したり取材拒否をしたりしていました。

 

しかし数年経って、認めたということでしょうか。

ようやく世界が地球を守るため、急速に動きつつあります。

またこの拡大のスピード、

健康面からくる流行り物(グルテンフリーやコールドプレスジュースなど)の

スピードとは比較にならない位、急拡大している市場のように感じます。

 

日本ではカゴメをはじめとする企業12社が団体を設立。

以下カゴメHPより抜粋。↓

他12社と連携し、 植物性食品を取り入れた 新しいライフスタイルの普及・啓発と

植物性食品の活用を通じた 持続可能な社会の実現を目的に、

任意団体 『Plant Based Lifestyle Lab』 を2021年3月1日(月)に 設立いたしました。

他にも、セブン&アイが大豆ミートのハンバーガーやボロネーゼを作っていたり、

モスバーガー、フレッシュネスバーガーなども続々とメニュー開発されています。

 

また、日本の代替肉のスタートアップ企業・ネクストミーツは、

売上前年比20%以上だそうです。(3/17放送ワールドビジネスサテライトより)

 

今からでも、全世界の一人一人が意識を変えていけば、地球の危機を救えるのです。

プラスチック削減を、という話より早急な課題のようです。

 

海においては、珊瑚の白化が深刻化してますが、これらも原因は海中のプラスチックではなく(これも深刻ですが)、

地球温暖化による水温上昇のため、と言われています。

私も白化した珊瑚を沖縄でたくさん見てきましたが、白化している=珊瑚の死骸なので、付近に魚はおらず、なんともやりきれない悲しい気持になりました。

 

 

今どの企業も電気自動車にシフトしつつありますが、

現在の車両などから出る二酸化炭素は、いくら排出量を減らしても、

地球に変化が起きるのは100年はかかるそうです。

それに比べ、家畜のゲップをはじめとするメタンガスの排出量は、

減らせば数十年で地球に良い影響が出るとか。

 

一刻も早く人々が、そして企業が変えなければならないのが、

畜産への対応という事なのは一目瞭然です。

 

今ブロイラーをはじめとする家畜は、人間の身勝手な言い分で増えすぎました。

“アマゾンの熱帯雨林が消滅した理由の91%は、家畜の飼育とその家畜が食べる飼料作りの為“と、

ある研究者が発言しています。

アマゾンの森林を伐採して、放牧させ、

そこで遺伝子組み換えの飼料・大豆を育てている現実があるのだとか。

 

 

ネットフリックスでは今もいくつかのドキュメンタリー映画が観られます。

中でもキップアンデルセンの作品。

彼は映画監督ですが、彼自身がタブーに果敢に取り組んでいく姿は見応え十分です。見た目が割と若いスケーターのようなので、若い方でもよりリアルに身近なものとして感じられるかもしれません。

 

そのキップアンデルセンがタブーに立ち向かう作品は、

『COW SPIRACYサスティナビリティの秘密』という作品です。

 

または、

若い頃から地球を探検し活躍するイギリスの動物学者、

デヴィッド・アッテンボロー(95歳)のドキュメンタリーも、

地球や動物、海の危機たる状況を訴えていて、とても参考になります。

『地球に暮らす生命』

『地球の限界』

などです。

 

 

私自身、暖かくなると毎年沖縄でダイビングをするのですが、

そこで見ている素晴らしい珊瑚や、魚の群れが将来見られなくなる事の無いように、

少しずつですが私も取り組んでいけたらと思います。

 

 

それでは本日もご一読ありがとうございました。