桜って実はそんなに好きじゃない。
満開であればあるほど苦手だ。
あのモコモコした集合体がゾワッとする。
集合体恐怖症だからしょうがない。
その点梅はいい。梅は集合体にならない。枝にポツリポツリと咲いている。美しいと思える。

そんな私だが
桜の花びらが散る様は美しいと思う。
花びらの絨毯も美しいと思う。
儚いものの美しさだろうか…
立ち止まって見たくなる。
 
特に夜散る桜は美しい。
街灯にうっすら照らされ静かに散りゆく桜たち。
人知れず終わりを告げる。

深々と降る雪のように
ハラハラと散る花びら。

苦手と言いながらもすっかり魅了されてるではないか。
今この時の桜が好きだ。
どうか風よ
ゆっくり吹いてくれ。