無事終演いたしました。

脚本書くために色々資料を読んでいる時から始まった頭痛が
治りました。
沖縄戦の話はすごく怖いですし、読んでて本当に悲しくて気持ちが落ち込むものばかりだったので、書ける気がしない時もありましたが
ある時に急に
全然気持ち悪くなくなりました。

いつも資料調べてる時のように目をギュンって開けて読めるようになりました。誰かがのりうつったかのように嫌な気持ちがなくなりました。

今回調べてるだけでも具合悪くなるような沖縄戦のひめゆり学徒隊の話を
お客さんに如何に、気持ち悪くならずに、だけれどこんなに悲惨な戦争だったかを伝える!ということを念頭に書きました。
なのでひめゆりのことに詳しい方には
もっと悲惨だよ?って思われたと思います。
もっと悲惨なことは、やはり舞台化するのは限界があります。私は、お客様が最初から最後までちゃんと観てもらえる舞台を作りたかった。だからこれ以上悲惨なことは書けなかった。

解散命令のこと。

解散命令とは、今まで動員として病院壕で働いていた学徒隊達が、解散するから自分の意思で行動しなさいと敵前に放り出されたことです。
これは出演者の野地くんが詳しく書いていたので是非読んでみてください。

解散命令のことは書こうかどうしようかすごく悩んだことのひとつです。
解散命令は驚愕の事実ですが、
私が伝えたかった戦争の恐怖よりも 日本軍のやり方が許せない!って方向にテーマがズレそうな気がして、難しかったです。


またプロローグ・エピローグを書くときに沖縄返還のことを詳しく調べて初めて知ったことものたくさんありました。
沖縄が返還されるまで鎖国状態で、沖縄はアメリカがアジア圏でやっていた戦争(朝鮮・ベトナム)の基地にされていました。
沖縄県の高校が高校野球に出場して、帰りに持って帰った甲子園の砂が国外のものだから検閲に引っかかったなんて事件もありました。
戦後~沖縄返還されるまでの沖縄の歴史にどう触れようかものすごく悩みました。
そして…「これで一本書けてしまうので、やめよう」と思いました。

実はプロローグ・エピローグが上がったのは本番5日前くらいなんですw
出演者の皆様にはご迷惑をおかけしました。


そんな感じで、調べたがり書きたがりの私はあちこち寄り道して、今回の「海ゆかば~ひめゆり学徒隊の祈り~」が完成いたしました。

なのでこの作品は、ひめゆり学徒隊の物語としては未完成な部分がたくさんあります。

どうかみなさまが、ひめゆり学徒隊の本を取っていただき、どんな経緯でこうなったのかを調べていただけたらと思います。

ワガママでごめんなさい。

でもたくさんの方に観ていただくために作りたかったんです。
少しでも多くの人にひめゆり学徒隊の、沖縄戦の、悲惨さを知って欲しかったんです。


あの戦争を忘れてはいけない。

この想いが少しでもみなさまに届きますように。


ご観劇いただき本当にありがとうございました。


野口麻衣子