たまに彼を思い出します。

家が近いので、彼の存在が
消える事はありません。

但し、
思い出しても、偶然見かけても、

彼を愛おしいと思うことはありません。
彼を憎いと思うことも、不満だった!と

思うこともありません。



所詮、不倫だったんです。

『不倫を美化しない』!!


不倫した時点で、いい女とは言えないんです。

外見をいくら綺麗に着飾っても、

エステに通っても、

素敵な女性だとは言えません。


彼もまた、不倫を選択した時点で、

いい男では無いのです。


家族にとっては迷惑でしかないのです。


彼は私を可愛い、綺麗と言ってきて、

沢山褒めてくれました。愛してるよとも

言ってくれた。当時、その言葉が嬉しかった。

私の全てを認めてくれている様で...。

「嬉しい気持ち」だけを受け取れば良かったのに、

言葉の呪縛にどんどんハマっていきました。

また、言って欲しい。想っていて欲しい。

段々、そんなふうに渇望する様になって

いったのでした。

だけど、冷静になれば、

私にとって都合のいい言葉を

言ってくれるから、いい男なのではないのです。

既婚女性に対して、甘い言葉をささやく男性が

いい男なはずは無いのです。


男性依存、恋愛依存、不倫。

彼に愛されなければ満たされない思考は

苦しいもの。
不倫は純愛である。魂の繋がりがある。

その様な説もあり、信じた事もありました。

信じるのはいい。ですが、自分と向き合わずして

現実から目を背け、無理して気持ちを

盛り上げても上手くはいきませんでした。

盛り上げて前向きになっても心のシコリは

どこかにある状況でした。


不倫が純愛と言うなら、

彼の幸せを願い、影ながら彼を想い、

彼を応援できる気持ちが本当の

純愛なのではないのかな?と思う。

自分よがりな勝手な想いを彼に

どうにかしてもらおうとしたり、

私!私!自分!自分!の気持ちだけでは

彼に想いが届くことは残念ながら無い。

と私は思います。


この恋愛を辞めるも続けるも

苦しみや葛藤をずーっと抱え続けるも、
自分が選択した結果でしかない。


私は、大切にしない様な人を待ってるほど

暇じゃないし、こんな気持ちで過ごす毎日が

嫌だと思い始めました。


私は、彼を辞めるを選択しただけなのです。


彼と私は純愛ではなく、
所詮、ただの不倫だったのです。

不倫を美化するのを、辞めただけ。


美化する事、過去に囚われる事を

辞めた結果、

彼の事で、もやもやする気持ちから

解放され、

幸せを感じやすい考え方に

出会えたのだと思っています。


生きていく上でのコツみたいなのを

見つけた気がするのです。