昨日、まだ明るい19時すぎに

夫と近所をおさんぽしていた。

 

私たちはペットを飼っていない。

 

私は、甥っ子姪っ子が6人いて

高校生の時にはおばデビューし、

今では立派なおば歴14年になった。

 

甥っ子姪っ子が増えるたび

私はどんどん子供好きになった。

 

今では知らない人の子供でも

可愛くて可愛くて仕方なくて、

電車や道端で子供を見かけると

つい微笑んでしまう。

 

(実際には微笑むなんて爽やかな

ものではなく、かんわいぃぃぃい

と声が漏れそうなニヤケ顔である)

 

子供好きになればなるほど

動物好きにもなっていった。

 

実家でもペットを飼っていたことは

ほとんどなかったので、

 

(野うさぎを一時期飼っていたが

穴を掘って脱走し山へ帰っていった)

 

昔は、犬や猫は気になるけど

触るのはむしろちょっと怖かった。

 

同様に、今では子供好きだが、

甥っ子姪っ子が生まれるまでは

自分自身末っ子ということもあってか

むしろ子供が得意ではなかった。

 

でも不思議なものだ。

 

こうして子供好き・動物好きになると

 

向こうからも好かれるようになった。

 

人間の子供はまだ分かる。

 

同じ種別だし、愛情ダダ洩れで

自分を愛でてくる人間(私)に

警戒心を持たないのは理解できる。

 

けど、動物からも好かれるというか、

警戒心を持たれなくなったのは

私自身いちばん驚いている。

 

前置きがかなり長くなったが、

 

昨日夫とおさんぽしていると、

ふと住宅街の道端に

首輪をつけた1匹の猫が座っていた。

 

綺麗な毛並みの茶トラだった。

 

私たちが近づいても、

逃げることなく平然と座っていた。

 

ここ最近の私の口癖は

「わんちゃんねこちゃん

 触りたい~~撫でたい~~」

だったので、堪えきれず。

 

3mほどの距離を取って

茶トラの横にしゃがんでみた。

 

お?逃げない。

 

私「触っていいかな?!」

夫「さすがに逃げるでしょ」

 

私たちの会話を聞いていたのか

しゃがんでいた私の目の前に

茶トラがトコトコやってきた。

 

そして、まるで

「撫でさせてやるよ」

と言わんばかりに私に背を向けて

座ってくれた、、、、‼‼

 

そっと手を伸ばすと

綺麗に整えられた毛並みは

撫で心地が最っ高だった。

 

耳の後ろをカリカリと、

背中は大きくさするように撫でる。

 

これまでSNSで

猫を飼っている人たちの

動画を観ていて良かったと

心底思いながらたっぷり撫でた。

 

こんなに猫に触れたのは

もしかしたら人生初ではないか。

 

奇跡のような時間を愛でるように

5分以上は撫でていたと思う。

 

少し離れて見守っていた夫を

待たせていたので

最後にバイバイして去ろうとした。

 

でも、さすがのお猫さまだ。

 

視界に入ろうと手を振っている私から

最後の最後まで顔を背けていた。

 

そんなツンデレもたまらない。

 

どこのお宅のお猫さまか

存じ上げませんが、

正真正銘のアニマルセラピーだった。

 

心より感謝申し上げます。

 

家に帰るまでも、帰ってからも、

この幸せを何度も何度も反芻した。

 

あぁ、優しきお猫さまよ。

 

またお目にかかれることを

心から願っております。