ご冥福をお祈りします

言葉を失うショックな出来事ばかりが今年は続いています。

え、まさか…八代亜紀さんが…。

しばらく思考停止状態でした。

八代さんへの想いをどこからどう書けばいいのかわからないけど書いてみます。

有り難くもこれまでいろんなステージでご一緒させて頂きましたが、一番の思い出は新歌舞伎座で一ヶ月公演をご一緒させてもらった事です。

四姉妹の物語。（※妹役だった〇〇〇ちゃんは今、芸能活動をされていないのでお顔をお出しするのを控えました）

今もあの時の舞台での事は鮮明に覚えています。

偉大な大先輩にも関わらず、拍子抜けする程、毎日変わらず気さく過ぎて…いやいや、これだけ一ヶ月、毎日ハードな時間をご一緒したら、人間だもの…どこか違う面も絶対あるはず！と思ったりもしましたが、そんな考えは全くの取り越し苦労で、最初から最後までステージでは炎のように燃え尽きて、楽屋裏、プライベートではいつも陽だまりのような八代さんでした。

八代さんのステージ、歌は原色の赤や黒や紫と言った色濃くバキッとカッコいいイメージなのですが、八代さんのお持ちになる普段のオーラは淡いピンクというイメージがピッタリで、優しく微笑んで下さるお顔は神がかった菩薩様のようだと何度も思いました。

この事は八代さんにお食事に連れて行って頂いた時、お話させてもらった事があります。

その時もあの優しいお声で「あ、そう？八代さんピンクってイメージ？菩薩様？ふふ。」とおっしゃって、美味しいステーキをお腹いっぱいご馳走になりました。

いろいろかけて頂いた言葉で一番印象に残ってるのは、あの優しい声で

「ジェラシーされるような歌手にならないとだめよ〜」

厳しい歌謡界の中で生きてこられたあの八代さんからこんなに素敵な言葉をかけて頂けた事が嬉しくて…実現するのは力不足ではありますが、この言葉は一生忘れないようにしようと、その時心に決めました。

楽屋裏での会話「舞子ちゃんは色気がちょっと足りないなぁ」と笑いながら甘い声で言われた事があります。

「八代さんみたいな色気はどうやったら出るんですか？」

とお聞きしたら…

「ふふふ」と…その声も可愛く色っぽかった。

グラマーで手足が長くてスタイル抜群で、そしていつもフンワリいい匂いがして、八代さんと会うと嫌な事があっても気持ちが温かく穏やかになり、優しい気持ちにさせて下さいました。

その他、思い出す事が山のようにたくさんあります。