初めまして。
オーストラリア在住、今年の8月で在豪9年目になるまいこです。
現在はオーストラリアで Childcare Educator として働いています。
このブログでは、私が 全胞状奇胎(Complete Molar Pregnancy)と診断された時のことや、その後の経過について、実際の体験をもとにシェアしていきたいと思っています。
母国語ではない英語で医師の説明を受け、検査や手術、hCGの経過観察などがどのような流れで進んでいったのか。
オーストラリアで実際にどのように対応されたのかも含めて、記録として残していけたらと思っています。
私自身、「全胞状奇胎」というもの自体を全く知らず、突然の診断にとても混乱しました。
特にオーストラリアという異国の地で、同じ経験をした日本人の体験談や実際の声を探すことは難しく、不安な気持ちでたくさん検索をしていたのを覚えています。
だからこそ、同じように診断を受けた方や、今まさに不安の中にいる方に、少しでも参考になったり、「自分だけじゃない」と思ってもらえる場所になればと思い、私の体験談をシェアすることにしました。
私はフランス人のパートナーと妊活をしていたので、Clearblue Early Detection Pregnancy Test を使い、かなり早い段階で妊娠が分かりました。
妊娠が分かった時には、すでに妊娠4週目。妊娠週数は最後の生理開始日からカウントするため、「もう4週目なの!?」と驚いたのを覚えています。
その後も生理は来ず、妊娠アプリをダウンロードして予定日を調べたり、少しずつ情報を集めながら心の準備を始めました。
妊娠が分かってすぐ、3月19日にGP(General Practitioner)を予約しました。
妊娠検査薬で陽性が出たことを伝えると、GPから血液検査用のPathologyの依頼書を渡されました。妊娠していることを血液検査で正式に確認するためです。
また、妊娠7週目頃に受けるRadiologyでのエコー検査の紹介状も同時にもらいました。
オーストラリアでは、GPがエコーの予約まで取ってくれるわけではなく、RadiologyからSMSが届いた後、自分で電話をして予約を取る必要があります。
私は日本で妊娠を経験したことがないため、日本との違いは分かりませんが、オーストラリアでは基本的に、何か症状や気になることがある場合、まずGPを受診し、必要があればGPが検査や専門機関への紹介状を出すシステムになっています。
そのため、GPに行ってもその場で血液検査をするわけではなく、別日に自分でPathologyへ行く必要があります。
私は3月21日(土)に血液検査を受けました。
血液検査の内容によっては特定のPathologyに行かなければいけない場合もありますが、基本的に予約は不要で、空いている時間に自分で行きます。
私は週5で働いているため、平日に行くのが難しく、数少ない土曜日営業のPathologyに行きました。ですが、とても混んでいたので、もし土曜日しか行けない場合は、開く前から並ぶくらいの気持ちで行くことをおすすめします。
血液検査の結果は、通常1〜3日ほどでGPへ送られます。
ただし、結果を聞くためには再度GPを予約しなければいけません。
そのため、Pathologyで「結果はどのくらいで出ますか?」と聞いておくことをおすすめします。
GPも仕事終わりの時間帯は予約が埋まりやすく、仕事との調整が必要になることも多いです。
私は、「妊娠していることは既に分かっているのに、血液検査の結果を聞くだけのためにGP代を払いたくない…」という気持ちもあり、7週目のエコー検査結果とまとめて聞こうと思っていました。
そのため、GPの予約はエコー検査の2日後に入れていました。
そして4月7日(月)、初めてのエコー検査の日。
なんとなく、「パートナーにも来てほしいな」と思い、一緒に行くことにしました。
エコー検査では、予約1時間前に1リットルの水を飲み、トイレには行かずに来るよう指示されます。
Radiologyに到着すると、「読んでサインしてください」と書類を渡されました。
内容は、持病やアレルギー、喫煙・飲酒についてなど。
その中に、
「必要な場合、Internal Ultrasound(経膣エコー)を行うことがあります。スタッフのサポートのもと、ご自身でプローブを挿入していただく場合があります。」
という説明と同意書がありました。
その後、彼と一緒に診察室へ入り、エコー検査が始まりました。
ですが、私の場合は膀胱に水が十分溜まっていなかったようで、スタッフの方に「少し見えにくいので、Internal Ultrasoundをしてもいいですか?」と聞かれ、承諾しました。
トイレで膀胱を空にし、その後、経膣エコーが始まりました。
事前の説明では「自分でプローブを入れる場合もある」と書かれていましたが、私の場合はスタッフの方が行ってくれました。
そして、その時からスタッフの方の表情が少し変わったのを覚えています。
「7週目で見えるはずの状態ではない」
「少しイレギュラーな形をしている」
と言われました。
通常なら見えるはずの赤ちゃんの姿が見えない、と。
その瞬間、頭が真っ白になりました。
「どういうこと?」
「赤ちゃんがいないってどういう意味?」
「でも出血も腹痛もないし、生理も止まっているのに?」
悲しさと同時に、強い混乱が始まりました。
エコーをしてくれた方は医師ではないため、その場で診断結果を伝えることはできません。
それを分かっていたので、私は質問をせず、言われるままに診察室を出ました。
その際、
「2時間後に医師が来るので、この結果を確認してGPへ送ります。午後にはGPに結果が届くと思います。」
と言われました。
私はすぐに結果を知りたくて、その場でGPへ電話をしました。
もともとの予約は次の日でしたが、「午後には結果が届くと言われたので、電話でもいいので今日結果を聞けませんか?」と聞きました。
ですが、その日は月曜日で、GPの先生は誰も出勤していないと言われ、結局、不安と混乱を抱えたまま次の日を待つしかありませんでした。
その後、日本にいる母に泣きながら電話をし、「赤ちゃんがお腹の中にいなかった」と伝えました。
その日は遅番勤務で、急に休むこともできず、そのまま仕事へ向かいました。
妊娠初期だったため、まだ多くの人には妊娠を伝えていませんでしたが、職場の信頼している人には話していたので、泣きながら結果を伝えました。
正直、その日の仕事はかなり辛かったです。
でも忙しく動いている方が余計なことを考えずに済んだので、なんとか乗り切りました。
休憩中や仕事後、インターネットで色々検索し、「どんな可能性があるのか」を調べ続けました。
自分なりに考えた可能性は、大きく2つでした。
1つ目は、私が7週目だと思っていただけで、実際にはまだそこまで週数が進んでおらず、赤ちゃんがエコーで確認できるほど成長していなかった可能性。
2つ目は、稽留流産。
少しの希望として、「もしかしたら1番目の可能性かもしれない」と思う気持ちもありました。
でも同時に、自分の中では「おそらく稽留流産なんだろうな…」とも感じ始めていました。
それでも結局、自分がどんな状態なのかははっきり分からず、次の日のGPの予約を待つしかありませんでした。
そして次の日の朝、GPへ向かいました。
これまでずっと同じ先生に診てもらっていたにも関わらず、その先生は、私がなぜ来院しているのかを把握していませんでした。
私が「昨日エコーを受けて、その結果が届いているはずです」と説明して初めて、状況を確認し始めたのです。
血液検査の結果についても、私が聞くまで確認されていませんでした。
私はこの経験を通して、オーストラリアのGPは、自分から質問しないと必要な情報が得られないことが多いと感じました。
そして診断結果は、「流産(Miscarriage)」
私は出血や腹痛など、一般的な流産症状が全くなかったため、「稽留流産(Missed Miscarriage)ではないんですか?」と聞きましたが、「流産です」とだけ言われました。これについては、今でも謎のままです。
その後、SCUH(Sunshine Coast University Hospital)への紹介状を書かれました。
紹介状は受付からFAXで送られるとの説明だけで、その後どんな流れになるのか、何を待てばいいのかなどの説明は一切ありませんでした。
受付で、
「病院からの連絡はどのくらいで来ますか?」
と聞いたところ、
「通常2週間くらいはかかると思います。」
と言われました。
その瞬間、
「2週間も…?」
という、大きな不安に襲われました。
続く。。。