初めて、電車で席を譲ってもらうという体験をしました。

 
 
妊娠初期か中期のはじめくらいのころ。
つわりは外にいる方が結構ラクだし
自分が妊婦だっていう実感もまだあんまりなくて
普通に立って電車に乗っていました。
 
 
すると、目の前に座っていたご婦人が突然
 
 
 
『あなた、(おなかを指差して)そうよね?座ってちょうだい!』
 
 
 
そう言って席を立とうとしてくれました。
おなかが出てる感覚なんてなかったし
妊娠してますのマークもつけてなかったし
優先座席の近くにいるわけでもなかった。
 
 
それでもそのご婦人は
なんの迷いもなく席を譲ってくれようとしたのです。
一緒にいた旦那さんは『すごい!わかるんだ!女性同士だと通じるものがあるんだね!』と感動していましたが
わたしは本気でエスパーなんじゃないかとおもいました。
 
『すぐ降りますので!』とお断りすると
エスパー婦人の方が先降りていきました。
 
ごめんなさい、、、
 
 
別の日、バスの前の方に立っていると
わざわざ後ろの方から
『ここ、座ってください!』
と声をかけてくださったサラリーマン風の若い男性がいました。
なんていいひとだ!いいひとは座っててください!
という気持ちで『大丈夫です!』と返したら
わりと気まずそうに席に戻って行かれました。
 
これも、ごめんなさい。
 
 
思えば、妊婦生活の中で
何回か席を譲ってもらったのですが
そのうち座ったのは一回だけ。
大人しく譲ってもらったわけではなかったのですが、、、
 
 
5歳くらいのおぼっちゃん連れのお母さんが二人で席に座ってたのを
自分は立って、おぼっちゃんは座らせて『どうぞ!』と譲ってくれようとしました。
するとおぼっちゃんがお母さんにも座ってて欲しかったらしく半泣きに。
『いいです!大丈夫です!』とお断りしたのですが
お母さんも『いいえ!どうぞどうぞ!』とおぼっちゃんをなだめようとしてくれます。
でも半べそかいてるおぼっちゃんの隣に座るのが可哀想でそのまま立ってたら
混んでる電車なのに、その席だけぽっかり空いてるという変な光景に。
おぼっちゃんすごい顔してるし。
 
この時も旦那さんが一緒にいて
『せっかくだから座らせてもらった方がいいよ』と言われ
若干おぼっちゃんに睨まれながら座らせてもらいました。
 
 
 
今思えば、どれもありがたく座らせてもらえばよかったなぁと思います。
どうぞって声かけるの勇気いるしね。
でも、バスの男性もそうでしたが
『譲ってくれるひと、いいひと!いいひと、座ってほしい!むしろ絶対譲らへんで!って顔してるひと、譲って!』
というあまのじゃくな考えから、座れませんでした。
 
 
譲ってくれたひと、ありがとうございました。
次は自分が譲る!
のせられる写真が食べてるのばっかり。