名古屋市文化振興事業団設立40周年を記念して、2020年に配信したオリジナル応援ソング「きみのあした」を作詞・作曲・歌唱しました。

その「きみのあした」をもとに、2024年2/16〜2/18にオリジナルミュージカルが上演されました。

ミュージカル「きみのあした」で作曲を担当させていただきました。

失った日常を取り戻し、あきらめた夢への一歩を踏み出す、再生の物語。




 私は昔からミュージカルが好きで、ポップスや洋楽と同じくらいか、それ以上にミュージカルの音楽を聴いて10代を過ごしていました。

ミュージカルを観に行くと、重い扉を開いて客席に座るあの感じもまず好きです。オーケストラピットから聞こえる楽器の音も。今は生オーケストラではないミュージカルも増えているけれど、やっぱり生は最高です。そしてミュージカルではアンサンブル全員で歌うところが好きで、1人や数人だけでは出せないあの迫力、鳥肌、ミュージカルならではの醍醐味だなと思います。




「きみのあした」の出演者、スタッフのみなさん、本当に素晴らしい作品でした。演出も脚本も素晴らしくて、数えきれないくらい共感して、何ヶ所も涙しました。

セントラル愛知交響楽団の演奏も素晴らしかったです。セットや衣装も素敵でした。クオリティもとても高く、あらためて参加させていただけたこと光栄でした。作曲している時は頭の中ではいろんな想像をしながら、作ってきましたがそれが何倍も何十倍もにブラッシュアップされて、とても感動しました。



出演者のみなさんとカメラ





脚本の落石明憲さん、一緒に写真を撮れなかったのですがお会いできてとても嬉しかったです。脚本をいただき、それぞれの楽曲のイメージなどをいただくやりとりも楽しかったです。初めての作曲に緊張していたのですが、落石さんのおおらかさにとても安心感をいただきました。そしてとても自由に曲を作らせてくださって、“こんなミュージカル場面にしたい”と考えながら作曲していく時間が楽しくてたまらなかったです。胸に刺さる台詞の数々、どの場面を切り取っても楽しめる作品でした。




音楽監督・指揮の井村誠貴さん。バックステージでも演者さんもオケのみなさんもみんなが慕っていて、こんなまとめ上手な先生いる?!って感じるくらい、包容力と愛に溢れた方でした。私も団員の一人になって過ごしたくなりました。もっともっとお話ししたかったです。楽曲についてもいろいろとお言葉をいただき、とても嬉しかったです。これからも曲作りをがんばろうと思いました。オーケストラピットの中に初めて入りました照れ幸せ照れ照れ






編曲の小塚憲二さんは、20年前にアンサンブルで私が舞台に初出演したミュージカル『ビッグ』の時にもお世話になりました。20年ぶりにお会いできてそれだけでも嬉しいというのに、今回はこんなにも素敵に編曲していただき夢のような気持ちで音楽を聴かせていただきました。劇中歌がメドレーになっているOvertureは、一幕も二幕もただただときめいて幸せでした。素晴らしかったです。ダンスシーンでもいろいろな歌のリプライズでアレンジが変わっていて、胸熱の連続でした。


出演者のみなさん、歌もお芝居もダンスも、とても素晴らしかったです。



Wキャストの方々も、それぞれに良かった。どちらも違う味があり、華があり、とてもおもしろかったです。


できればカンパニーの全員と、お一人お一人お喋りしたかったのです。感想はたくさんたくさん出てくるのですが書ききれないのですがほんの一部だけ。ミュージカル好きの、ただの一個人の感想ですので強い主観があったらすみません🙇さらりと見流してください。




2/18(日)に観た公演で、11:30からの公演は三浦みなみ役の小椋奈々さんと、佐野みなと役の滝下純平さんペアでした。二人のシーンは初々しさや、もどかしさ、なんだか客席で見ていて私が恥ずかしくなってしまうくらい(褒め言葉)甘酸っぱい感じがしたのが印象的でした。そういうの、いいいですよね。


滝下純平さんは、背が高くて華があって主役らしい、かっこよさもあるんですが、ご本人自身も愛されキャラのようで、役でも愛されキャラのみなとが見えてきました。もどかしさを抱えている感じもとても伝わってきました。


小椋奈々さんは、可憐でとても可愛いヒロインでした。歌もとても素敵。素直にまっすぐ、というか。私の隣で共にミュージカル好きの友達が一緒に観てたのですが(親友だけど私のことを藤田さんと呼ぶ、笑)「主役の女の子、藤田さんと声似てるね。ストレートにスパーンてきてよく通るね」と言っていました。私も稽古を見させていただいた時に、声の成分がなんか似てる気がすると感じていたので、友達も同じことを感じてたみたいでとても嬉しかったです照れあんなに素敵な歌声の方と、声の成分が似ているなんていって、小椋さんファンの方すみません...🙇ご本人も私のデモ音源でちょうどキーが同じだったんですと話されていました。間近で会っても可愛かった照れ


河合千種役の牧野桐子さんは、また小椋さんとは違った可愛さがあって、ひたむきで優しい千種が見えてきました。ダンスシーンも素敵でした。


西友恵役の山田麻里名さんは、小柄ながら存在感があってかっこよくて、役にピッタリのカリスマ性がありました。お芝居も安心して見ていられて、ソロの歌のシーンでは、すごい説得力で涙がでました。

演出も素晴らしかった。


ダンスで泣かされるって、客席でいろいろ観てきてそんなに覚えがないんですが、今回のミュージカルはダンスを使って涙を倍増させられた感じがして、振り付けや演出の方々すごいなと、思いました。


北孝則役の中元大さんはWキャストではなく、どちらの公演でも出演されていましたが、ベテランというか、ただただ安心して見て楽しませてもらえる方でした。みんな良かったけど、何かの部門で断トツに一番良かった。何かの部門ってなんだろ(笑)







16:30からの公演では、三浦みなみ役の掛布古都花さん、佐野みなと役の櫻井響さんのペア。

11:30からの公演と、お芝居のスピードや雰囲気などもまた少し違ってとても楽しかったです。すごく自然な二人に感じました。


掛布古都花さん、可愛くて、お芝居も上手で安定のヒロイン力に引き込まれました。女友達3人組のシーンもとても良かったです。稽古場でも素敵だったけど、舞台で見たら素敵さが倍増していて、魅力的な方でした。

櫻井響さん、まだ学生さんだそうですが、とにかく声が良かったです。歌声は低音がさらに魅力的なんだなと本番を見ながら感じました。「誓い」という楽曲は、脚本の落石さんに「キモになる曲にしてほしい」と言われて、結構難しい歌をつくったのですが、「誓い」を聴いていて彼は短調が似合うなぁと感じました。舞台でもオーラがあって、鼻筋も通っていて、ファンがどんどん増えそう(笑)

河合千種役の葛巻しおんさんは、稽古の時から歌が細部までとても丁寧で素敵だなと思っていましたが、やはり素敵でした。歌で感情が伝わってきました。

西友恵役の服部黎華さんは、とてもかっこよくて、やはり友恵ソロのところでは泣きました。どこか宝塚の男役の方みたいな素敵さもあり、バックステージでお会いできた時は密かに高鳴りました(笑)

ブラジル料理店の店長役の近藤辰俊さんは、とてもお茶目であったかい店長さんでした。追加楽曲で「ブラジルを感じる曲がほしい」と言われて楽器を作ったのですがとてもお気に入りの曲ができました。近藤さんとアンサンブルのみなさんの素敵な歌、そして編曲もかっこよくて、思い描いていた盛り上がる声とかも、期待以上にみなさんがクオリティ高いものにされていて、プロのみなさんはさすがでした。

高校時代の佐野みなと役の竹本陸人さん、みなと役の他にもアンサンブルでもいろいろな役で活躍されていました。歌では高校生時代のみなとっぽさもありながら、歌われていて、演技しながらすごいなぁと感動しました。



ソロで歌われた方の感想になってしまいましたが、アンサンブルのみなさんも本当に素晴らしかった。クオリティがとても高くて、何度も鳥肌が立ちました。すれ違った方としかお写真を撮れなかったのですが、みなさんとても輝いていました。ダンスも本当に素敵でした。「きみのあした」は、アンサンブルのみなさんがキラキラして歌っているのを見ているだけで泣けました。





私のマネージャーはアンサンブルの方々をずっと見ていたようで、ドラマだとセリフを喋ってる人の後ろの人たちを見てもカットが変わって映らなくなると見えないけど、舞台だとずっとそれぞれに演技していて、ずっと観ていられてそれが最高に楽しくて嬉しかったらしいです。ちなみにマネージャーはミュージカルは子どもの頃にみた以来だったそうで、ものすごく感激していました。東京でもミュージカル見に行こうかなーって。今までは私一人でミュージカル好きだったけど、こんなにそばにいるマネージャーが15年以上一緒にいて今回初めてミュージカルの楽しさを語り合えて、なんかすごく嬉しいです。これからはもっとミュージカルの世界に引きずり込もう...ニヤリ





原作の竹内裕二さん。とても共感できる物語で、共感する主人公が何人もいました。コロナ禍での切なさや悔しさ、無力さを竹内さん自身も経験されて、その中で「きみのあした」のMVを見ながらこの物語を書かれたとお聞きして、とても胸にくるものがありました。ご一緒できて本当に嬉しかったです。またどこかでご一緒できたらいいな。





オリジナルミュージカル「きみのあした」

原作/竹内裕二
作曲/藤田麻衣子

上演台本・演出/落石明憲
音楽監督・指揮/井村誠貴
振 付/平野亙
編曲/小塚憲二

管弦楽/セントラル愛知交響楽団
主催/公益財団法人名古屋市文化振興事業団


出演者のみなさん







20年前のミュージカル『ビッグ』の写真が飾られていました。




私はこれ。男の子の真後ろで顔だけ見えてる(笑)懐かしい。アンサンブルで、オモチャ屋さんの店員やOL、ウェイトレスもだったかな??とにかく何回も着替えました(笑)




当時の音楽監督だった西野淳さんは、前日に来られたそうでお会いしたかったー!

歌声を、例えば合唱部の先生に褒めてもらえた時も、嬉しかったけど私は部活、続かなかったのです。友達に褒めてもらえた時も、嬉しかったけどありがとうね〜と思って過ごしてきました。歌手になりたいなんて考えたこともなくて、淳さんに出会えてなかったら私の人生はそのまま過ぎていったと思います。私の歌声を見つけて、すくいあげてくださった方です。淳さんのおかげで夢に出会えて、私は歌いたいんだと自分に気づくことができました。オーケストラで歌いたいという夢を見つけてからは、人生がとても面白くなりました。本当に本当に感謝しています。いつか淳さんの指揮で、オーケストラで歌いたいな。それこそ感無量だな。






名古屋市文化振興事業団のみなさん、ありがとうございました!「きみのあした」のMV撮影でご一緒した方々もいたりと、楽しかったです爆笑


写真左前にいらっしゃる高木さんは、20年前に出演したミュージカル『ビッグ』の時にもお世話になりました。またこの現場でお会いできて嬉しかったです!



20年前に出演したミュージカル『ビッグ』の時の出演者、山本仁さん。観にこられていて、20年ぶりに会えました!!笑顔もあの時のままでした。私にとって人生が激変した楽しくて苦しかった宝物のような数ヶ月を一緒に過ごした人。なんかこんな感じで20年前も写真撮った気がする笑い泣き




最後に、学生時代一緒にミュージカルを観に行ったり、歌って遊んでいた友達のだっちゃん。今回、初めてミュージカルの作曲をしたということで、だっちゃんに観てもらいたいなって思いました。隣で一緒に見られて、すごくすごく幸せでした。ミュージカルを観たあとって、いろんな感想を誰かと分かち合えいたくなるんですよね、それをだっちゃんとまたできるなんて。一幕が終わった時も本当に感動してる様子で、私自身はどうしても身内目線で観てしまうから客観視できてないかもしれないなと思っていたので、だっちゃんが純粋に感動していて、とても嬉しかったです。


短い時間だったけど、近況報告もできたり、だっちゃんは私のことをよくわかってるし、好きなミュージカルもいくつも知ってて、ミュージカルの楽曲を聴いて「いろんなミュージカルの影響が...(笑)」と、私のルーツをしっかり見抜いてました笑い泣き「藤田さん、向いてるよ。ミュージカル好きな気持ちがこんなに役に立ってよかったね。」って笑ってました(笑)オタクが輝いた瞬間を見てもらえて嬉しかったわ(笑)ありがとう。






井村さんにいただいたお花。




ミュージカルの作曲は、私の原点に帰れたようなとても大きなきっかけになりました。詞先での作詞作曲はこの20年変わってないけれど、やっぱり最初が一番自由に歌を書いていました。たくさんのことをきっと身につけたし、学んだけど、たくさんのことをきっと失ってもきました。だけど何度でも思い出せるし、挑戦できる。どの時期も一生懸命に戦って、試行錯誤して挑戦してきました。それでも私はあの時もっと戦うべきだったんじゃないかと思うことも、いくつもあります。でもどの時もいろんな状況で闘ってきました、だからいろんな時期があっていいし、どれも私の胸を張れる大切な作品たち。けれどまた、自由に書きたいし、自由に書いてこそたぶん私はいいものができるなと改めて実感しています。この気持ちになってから、歌声がなんだか戻ってきた気がしています。


私にとって、ミュージカル『きみのあした』は大きなターニングポイントになるんじゃないかなと感じています。繋げてくださった方、私の名前を出してくださった方、すべての方に本当に感謝しています。


素晴らしい作品をつくりあげられたみなさん、本当におつかれさまでした。またどこかでお会いできるのを楽しみにして、これからもがんばりますニコニコ






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