こんにちは虹



高齢出産で生んだ4歳と1歳の男の子を育てながら

整体&オイルケア、発酵食講座の講師などしています☆




わが家の問題児が4歳になりました。

ご飯を食べながら寝てしまう
昔のかわいい写真や動画を眺めていましたが



1歳の頃。


そういえば彼、ついこの間も

夜中に夫のおにぎりを盗み食いしたまま寝落ちしてたわ笑い泣き





いかにも健全な3〜4歳児だなという
やんちゃでアホ可愛い部分と
軽度の発達障害でもあるのかな?という
ちょっと変わった部分を併せ持つ長男。


以前私がポロッと、
この子のこだわりの強さは発達障害かも
と呟いたら、他のママたちが

私も悩んでた!
ウチの子も多動(性障害)かもって思うことある!
など、口々に言い出したことがありました。


最近は小学校でも特殊学級とは別に

グレーゾーンの子供のための特別授業を設けるなど、細かい対応がされる分

わが子の難しさが

発達障害だから認めてあげるべきなのか、

ただの怠慢だから厳しくするべきなのか…と悩むママや

他人に発達障害かもと指摘されてショックを受けたというママが
とても増えてきている印象です。


そんな中、ここ数年は
こだわりの強さなどは発達障害に似た、

だけど障害ではなく心理的特性である


HSP Highly sensitive person 極端に感受性が強い
子供の場合はperson→childrenになりHSCと呼ばれる。



が注目され始めています。
私自身、幼少期はこれに該当する子供でしたし
長男にも当てはまる点が多々あります。


わが子の育てにくさに悩んでいる方がいらしたら

ご参考になる場合もあるかと思いますので

長いですが読んでいただければと。




HSP、HSCは


音に敏感
匂いに敏感
他人の感情や思考を読み取る能力が高い
子供とは思えない思慮深い発言をする
強い妄想癖がある
変化に弱い
完璧主義

 

などの特徴があります。



人は、DNAの中に一定の割合で
このような敏感な人が生まれるよう

プログラムされているのではないか。


日本におけるHSP研究の第一人者である、心療内科医の明橋大二氏が
以前読んだインタビューで語られていました。



発達障害との決定的な違いは
発達障害の子供が極端に空気が読めない傾向にあるのに対し
HSCの子供は、極端に空気を読んでしまうが故に苦しむ傾向にあること。



普通の子供が10言っても1しかやらないのに対し、
HSCの子は10言われると100のことに気づいてしまうそう。


これ、私にはよく分かります。



やらせたい、という大人の意図を汲み取ってしまう


やらなければ、と思ってしまう。


そして、そこそこできてしまう。


褒められる。


その褒め言葉からも、親が密かに抱いている優越感や、さらなる期待など
あらゆる感情を多分に受け取ってしまう。




いまだに覚えているのですが
私は4〜5歳の頃
この場面で泣いたら母親が「かわいい」と喜ぶんだろうなーと
考えて泣いたり、わざと幼い発言をして見せたりしていました。
結果、大人には本当に喜ばれた。そして、幼児である自分に簡単に騙される大人にうんざりしていた。

 


逆に思春期になると
お弁当のちょっとした汁漏れや

プラスチック容器の臭い移りがある冷凍食品が気持ち悪くて全部残したり
お米の銘柄や調味料のメーカーが変わるとすぐ気づいて指摘するので
母親から「あなたのそういうところ、面倒くさくてイライラするのよ!」と言われ、対立していました。

でもコシヒカリは…!なんていう親子げんか、

今思えばすごく平和。笑





でもこれね
生きづらいですよ。



先の明橋氏によると
不登校の子供のカウンセリングをしていると
HSCの子供がとても多いそう。


私も不登校まではいかなかったけれど
小学校が大嫌いで、休みがちでした。



だって、給食のあんかけ焼きそばなんて
ヌルっとした片栗粉のダマが気持ち悪くて食べられないのに、残すなって怒られるし


先生が「昔の蚊は大きかった」なんて言うと
3メートルくらいの巨大な蚊が見えてしまうし
(子供は誰しも妄想癖があるけれど、私は本当に3メートルの蚊が「見えた」んです。現実の出来事だと確信してしまうほどに。

妄想にとらわれやすい・他人の感情や言動に侵食されやすい、というHSCの特徴の、分かりやすい具体例だと思います。病気じゃなくて性格なんだから本人次第で治せるだろ、という簡単なものではない)


大人はデキる子に育てようとするくせに幼さをチラ見せしないと愛しづらいというややこしい生き物だし


休み時間になると悪ガキたちが
わざと黒板を爪で引っ掻いて見せるし
(黒板を引っ掻く音は毛嫌いされがちですが、HSCは「やだー」のレベルを越えて具合が悪くなってしまうので、悪ガキがいたずらするたびにトイレや保健室に逃げなくてはならないんです)


強い子が弱い子をからかったりするし。
(自分が被害を受けていなくても、不穏な空気がある場にいるだけで具合が悪くなります)




病気ではないので治療方法はないですし
そもそも感受性が強いこと自体は悪いことではありません。
大人になって上手に活用できれば、能力として生きてきます。


大事なのは、
大人になるまでの、生きづらい間
身近な大人が理解して、認めてあげること。






先日、100%HSCという娘さんを持つ友人と
久しぶりに会いました。


服や靴など

身につけるものへのこだわりが非常に強く
タートルネックなど、首にまとわりつく服は絶対に着られない。


これは発達障害の子供にも

多く見受けられる傾向のひとつなので
友人は始め、障害を疑っていました。


ですが、あせらずじっくり娘さんと向き合っていくと
例えばタートルネックは首が締められるようで怖い、といった強迫観念的なものではなく


この服は、布の切り替え部分が痒い
この靴は、甲の当たりが強い


など、「皮膚感覚」が敏感であることに気がつきました。

あの人嫌い、あの人怖い

と人との交流を限定的にしがちなのも

「音」に敏感だから、声の大きい人がダメという理由だったり。


テレビに夢中になると

「ご飯だから片付けて」と言っても無視。

言うことを聞かない子だと叱りたいところですが

どうやらテレビの世界にのめり込みすぎて

他の声が本当に聞こえていないんだと気づいたり。

これ分かる〜笑い泣き私も聞こえなかっただけなのに超怒られて、よく傷ついてたなぁ。




色々と分かってきたら
友人は愛娘のために勉強しました。


自分が柔らかい言葉掛けを心掛けるのはもちろん、

強い言葉が飛び交う場では娘の心をサポートするようにしました。


強い妄想癖を芸術的な方向に伸ばしてあげられるよう、アート系の習い事をさせて、

欠点とされてきた部分が才能であることを気づかせ、自信を持たせてあげました。


わが友人ながら
最高のお母さんだよ赤薔薇





HSP、HSCは
日本ではまだまだ認知度が低く、
専門家でも発達障害と診断するケースもあるそうです。



障害か否かが問題なのではありません。


ただ、誤った判断により

なぜそこにこだわるの?

どうすればこの子は生きやすくなる?

といった、根本的な部分を
しっかり理解してあげられないと

親も子も苦しい思いをする。






明橋氏が言うように
遺伝子の歴史の中で、必ず一定数の

HSPやHSCが生まれてくるのであれば
それはきっと、人類の歴史において
彼らが必要であるということ。




私の長男に関しては
HSCに発達障害グレーゾーンが混在しているのか
はたまた「ただひたすら個性的な子供」なのか

それはそれで面白いな。


現時点では分からないのですが

少なからず生きづらさは持ち合わせた子のようなので


あなたは必要な人間だと
あなたの能力は、必ず自分や誰かの役に立つと


教えてあげられる子育てを
私も目指したいと思っています。



②に続きます。

次回は色々ごちゃまぜな
長男の特徴や具体例を挙げてみたいと思います。





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