この話は半分フィクション でも半分リアル
虚無と博打
俺の中には黒と白
二つの自分がいた
でもそれがいつしか混ざってグレーになったと思っていた
白の俺
人の話もきく
我慢もできる
優しい親父だと言ってもらえる
苦労事は自らやる
自称だが人が良く見られている
特に物欲があるわけでもなくタバコとたまに酒が飲めればそれでいいとおもっている
黒の俺
結局自分が可愛い
ギャンブルで味わえるあのドーパミンがたまらなく好き
自分の賭けがそこにはまったときの高揚感は忘れられない
きっと薬をやったらこんな感じがずっと続くのかもしれない
あぁできることならずっとこの感覚を味わっていきたい
我慢ができない
白と黒が混ざってグレーになった俺は、たまに周りに愚痴をはき、人の話をきいて同調し、「がんばってるよ」「すごいよ」と人に言える
本気で思っている
でもどこかで俺のことも認めてほしい
俺にもっと「がんばってるよ」「すごいよ」と声をかけてほしい
でもまだまだな自分もわかってるよ
こんな俺でも拾ってくれた彼
こんな俺の話も聞いてくれる彼
わかっているけど結局誰も俺のことをわかってくれない
こんなに待っているのに
こんなにすべてを捨ててここに来たのに
そんなにプレッシャーをかけるなよ
俺は今までもやってきたんだから黙ってみてろよ
息抜きといって黒の絵の具をまた手にした俺は
気が付けばほぼ黒に近いチャコールグレーになっていった
消炭色になった俺はもう白の絵の具が残っていなかった
ごまかす為にほかの色の絵の具を混ぜてももう黒に近づく様しか見えなくなっていた
つづく