あくまで自分の場合なのですが、JWを辞めてから実家の親と話し合う機会があり、「現在はJW信者である意思はないこと、それにより、医療上の必要があれば輸血治療をして欲しいこと」を話してあります。現在は実家から大きく離れた場所で結婚し、僕が意識不明の状態になった場合は妻の所へ連絡が行くでしょうから何も心配はしてないのですが、元2世といえど、環境はひとそれぞれ。最悪の場合ですが、自分は輸血して欲しいと思っていても熱狂的な現役信者の親が病院へやってきて「この子はエホバの証人なんです!輸血しないで下さい」と言って勝手に輸血拒否してしまうケースを想定し、心配している人が多くいらっしゃることに気がつきました。
妻(看護師)と先ほどそのような話をしてましたところ、「医療機関は輸血療法同意書がなければ勝手に輸血することはできない。だから、そのような状況を心配するのなら、輸血療法同意書と同じくらいの効力を持つ書面を持っている必要がある。それがあれば親が勝手に輸血拒否することはできないだろうね」とのこと。
であれば、そういう書式をここで発表すればいいのでは?と思いましたので記載することにしました。
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医療上の事前の宣言書
私 [ 記名 ] は、自らの意思の正式な表明として、この事前の宣言書を作成いたします。この宣言書は、私の判断能力が弱まったり失われたりした時、あるいは私が自分の意思を十分に表明できなくなった時に効力を有します。
私は、医師たちが私の命や健康を守るために不可欠であるとみなす場合、私に輸血治療を行うように強く希望いたします。この書面は意識不明時における私の輸血療法同意書への記名捺印と同等の意思を表すものです。
この宣言書は、私のうちに深く根ざす価値観と信念に基づき、医療処置を受け入れたり拒んだりする法的に保障された自己決定権を行使したものです。私はもはやエホバの証人信者ではなく、エホバの証人という宗教団体から離れ○年になります。(私はエホバの証人信者ではありません、という文章でも良いかも)
私の意識不明時にエホバの証人信者である親・兄弟・親族が医療機関へ輸血しないように求めたとしても、それは私の意思ではありません。医療関係者の皆様には輸血療法も含め、全ての手段を尽くしていただきたくお願い申し上げます。
[ 署名・捺印 ]
[ 住所 ]
[ 日付 ]
[ 電話番号 ]
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何か見覚えのある文章だと思われるかもしれませんが、気のせいです。これくらいの備えをしておけば、あなたの憂いは軽減されることでしょう。
JWがイヤで辞めたのにJWに殺されたらたまったもんじゃないですからねぇ。笑い事じゃなくそう思います。
【追記1】
この書面をお使いになられる場合、あくまで自己責任でお願いします。といいますのも、この書式で本当に法的な対抗策となりうるのか?という問題があるからです。防波堤的な役割を持たせることは出来ますが、医療関係者がこの書面を見ても、JW信者の親・兄弟・親族から「輸血したら訴えてやる!」という攻撃を受けた場合、家族の意思を尊重してしまうケースが考えられるからです。
そういう事態を避けるためにも、出来るならば日頃から(JW信者以外の)周囲の人にこのような書面を持っていることや、自分と家族との関係を喋っておくことが大事なんじゃないかなあと思いました。
【追記2】
この書面を医師に見せた方によると本人の意思確認が取れているものとして有効と判断すると言われたそうです。