私の母が服飾関係の仕事をしており
父は母の仕事に対する気持ちを
よく理解してくれていたそうで
女の子が産まれたら
「布」に関係した字を使う
と、姉が産まれる時に父が決めたとのこと
お七夜に父と母とで私の名前を決定
「綾」という字には
美しい絹織物という意味があること。
そして
絹の様に細く透き通りそれでいて強く光沢のある
人になってほしい…。
そんな願いを込めて「綾」という字を
両親は選んでくれました💎
「綾」のつくり「夌」という字は「足で大きな丘を乗り越える」様を象った字であることから
「綾」は
意外な力強さを秘めている漢字でもあるようです。
そして「綾織」という織り方は
糸の交差する織り目が斜めになっているため
肉厚で丈夫
柔らかく光沢がある
糸の飛ばし方で色々な角度の綾が表現ができる
私は体重2,650gと、比較的小さく産まれ
退院日には2,350g。未熟児より軽く小さく…。
それで両親は
「大きく」「強く」「丈夫に」
というのを、姉が産まれた時よりもかなり
意識していたようです。
私が生後26日目の記録に
母はこんな言葉を書いてくれていました
綾子、
お父さんやお母さんを越えて
大きく生きろ
強くたくましく生きてほしいという願いが
込められていることをひしひしと
感じました
しかし、父はけっこういい加減なところもあり
私が子どもの頃に
「綾織の着物が似合う子になってほしいと思って名付けた」
と
えっ?! 「強い子に」じゃないの？と思い
それを聞いた母も一言。
「そんな話は今初めて聞いた」
まあいずれにしても私は両親に愛され、
いろいろな願いを込めてこの名前を
付けてくれたことに感謝しています
そして現在、両親の願い通り
「強く」
「たくましく」
はなったかな、と思いますが、
ちょっと強すぎてしまい可愛げのない私…
また、父は亡くなりましたが母はまだまだ
バリバリで、もうこの人には敵わないと
思う程、本当に強くたくましい母
「お母さんを越えろ」
という願いを叶えられるのはまだまだ先かな
と思います
