それでアブラムは、エジプトを出て、ネゲブに上った。

彼と、妻のサライと、すべての所有物と、ロトも一緒であった。

彼はネゲブから旅を続けて、ベテルまで、すなわち、ベテルとアイの間で、以前天幕を張ったところまで来た。

その地は彼らがいっしょに住むのに十分ではなかった。

そのうえ、アブラムの家畜の牧者たちとロトの家畜の牧者たちとの間に、争いが起こった。

またそのころ、その地にはカナン人とペリジ人が住んでいた。

アブラムはロトに言った。

「どうか私とあなたとの間、また私の牧者たちとあなたの牧者たちとの間に、争いがないようにしてくれ。(中略)もしあなたが左に行けば、私は右に行こう。もしあなたが右にいけば、私は左に行こう。」

それで、ロトはヨルダンの低地全体を選び取り、その後、東のほうに移動した。

こうして彼らは互いに別れた。

主はアブラムに仰せられた。「わたしは、あなたが見渡しているこの地全部をあなたとあなたの子孫に与えよう。立ってその地を縦と横に歩きまわりなさい。私があなたに与えるのだから。」

そこで、アブラムは天幕を移して、ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに来て住んだ。そして、そこに主のための祭壇を築いた。