2004年3月、私は青ざめた顔をしていた。大学4年だった自分は何社も会社説明会に行き、何社も面接に行った。おそらく30社くらい、、長がつくほどの競争社会だった20年前、グループディスカッションでの蹴落としあい、企業の圧迫面接、挙げ句の果てには面接官にゴマをする女子学生、皆がライバルで必死だった。一流企業に内定をとり尊敬の眼差しで見られるエリート候補生、第一希望ではないけど自分を押し殺して中小企業に就職する者、また何年後かに逆転を夢見て派遣でしのぐ者さまざまだった。そんな中私は小さなブラック企業に内定した。内定はこの1社だけだった。仕方なかった。気持ちも折れていたので就活は終了した。拳を握りしめて入社したのを覚えている。この頃から投資を知っていれば悔やまれる。



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