毎度楽々のように歴史好きで、「日本人が悪い」というような自尊感情を持たせない日教組の教育を受けた者は、「歴史」について学ぼうという気持ちが強くなります。

さて、日本のいちばん長い日・・・を見て、これは若い人には解らないだろうなということが色々とありました。

そんな事から、映画の中で出てくる言葉を少し解説しましょう。楽々が説明せずとも「検索サイト」で調べればわかることですけれど・・・

まずは、「国体の護持」

国体とは、字義どおりの理解である「国家体制」とも言えますが、日本での国体というのは、天皇を中心とした国家の有り様です。つまり、国家の中心には、天皇という人物と組織があり、昆虫の世界で言えば、女王蟻のような存在である天皇を中心として、国家が形成され、運営されるということです。

映画の中で、度々「国体の護持」ということが言われてます。
この場合、平易には、「天皇陛下」という人物を守り、存続させるということになりますが・・

広義には「天皇を中心とした国家運営体制」・・・つまり、国家の運営には、軍人も官僚も必要であり、戦前の体制を維持するという理解もできます。

クーデターを起こした人物は、天皇制=天皇という人物が否定されたり退位させられる、あるいはロシア皇帝のように革命勢力に殺されるということも考えたのだと思います。ロシア革命は1918年ですからわずかに25年前です。なので、連合国、なかんずくソ連は、天皇制を認めないであろうと推測していたのだと思います。

なので、決起を促した将校には、天皇制ではない日本は「日本ではない」と思ったとしても不思議ではありません。

今の時代は、「民主主義」が支持されてますが、天皇制も象徴天皇制として残っています。

現在の象徴天皇制は、日本という国家を繋ぐ糸のようなものであり、接着剤のようなものだと思います。歴史、伝統、文化、芸術と日本人が育んできたものの象徴でしょう。

天皇制がなければ、日本はバラバラになってしまい、世界の中で彷徨うことになると思います。





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