完全燃焼の夜~後編~
(マイコちゃんの流れとも脱線し、遅くなりましたが、続きを書くだけ書かせてください。)
恐る恐る踏み入れた先は、ぐるりピンクの壁で
コスプレのギャルと仕事あがりの赤ら顔のサラリーマンが
気分上々↑の替え歌でちょっと卑猥なダンスを踊っているところでした。
案内された席は1番奥。
嫌でもそこをかき分けて行かなければなりません。
嫌でもとりあえず雰囲気を壊さないよう
人差し指を立てながら、適度にリズムに乗らなければなりません。
ようやく辿り着いた先では、コスプレギャルが私たちの為に肉を焼いてくれ
「お酒1杯いただいてもイーですかぁ?」
の問いには、もちろんYESで答え
勧められた衣装に着替え
たり、、、しました。
それでも私は志願してポリスになりました。
セットの帽子を被ると、セクシーポリスというよりは
おばさん婦警さん、という言葉がぴったりでしたがあえて被り続けました。
気づけば他のメンバーも、
メイドさんや客室乗務員さん、女子高生、幼稚園児等へチェンジしており
各々が各々の時間を楽しんでいるようで何よりでした。
そして…来てしまったダンシングタイム。
1~2時間に1回程度の頻度で、店内は一転ダンスホールへと変貌します。
というか、ギャルと一緒に踊れます。
もうどうにでもなれ、と
かませイエイエイエ!
皆で踊り、息も切れた頃に1時間経過。
最初の1時間以降は延長料金が加算されるので
程ほどに楽しんだ私たちは、名残惜しいけれどもあっさり〆て
2次会などにも流れず
さくっと帰路につくことにした次第です。
あまりに怒涛の1時間で、私たちは肉を食べることもお酒を飲むことも
写メを撮ることも昨日のことも明日のことも忘れ
なんかよく分からないけれども
とにかく濃密な時間を過ごすことには成功したのだと思います。
帰りの電車で2人きりになった、唯一の男性参加メンバー(とても穏やかな方です)に
実は過去にコスプレグッズを自腹で購入したことがあると告白されました。
理由は「コスプレ好きの彼女と付き合っていたから」。
彼の意外な過去までも、意外な展開で知れてしまいました。
今でも噛んだら味がするような、そんな濃い夜でもありました。
だからもう、たぶん絶対当分、いや2度と行かないけど、かなり斬新な夜でした。